“鐵桶”のいろいろな読み方と例文
新字:鉄桶
読み方割合
てつとう75.0%
てつたう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
忍び返しを打つた板塀に圍まれて鐵桶てつとうのやうな嚴重な庭に、大川の水が取入れられて、その小さい堀割に小船が一艘、ユラユラと浮んでゐるのが平次の眼につきました。
だが、萬々一金之助が下手人だとしたところで、俵屋の家は鐵桶てつとうのやうに嚴重に締つてゐた筈です。それを外から開けて入るといふことは、先づ絶對に不可能ふかのうのことです。
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
念のため、隣にお茂世の部屋を見ると、相變らず鐵桶てつたうのやうな嚴重さで、僅かに左手にある一間の腰高窓が、障子の破れたまゝ、僅かに外界との連絡をたもつて居るだけ。