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餘儀
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よぎ
ふりがな文庫
“
餘儀
(
よぎ
)” の例文
新字:
余儀
おつぎもお
品
(
しな
)
が
死
(
し
)
んでから
苦
(
くる
)
しい
生活
(
せいくわつ
)
の
間
(
あひだ
)
に二たび
春
(
はる
)
を
迎
(
むか
)
へた。おつぎは
餘儀
(
よぎ
)
なくされつゝ
生活
(
せいくわつ
)
の
壓迫
(
あつぱく
)
に
對
(
たい
)
する
抵抗力
(
ていかうりよく
)
を
促進
(
そくしん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
平兵衞は
頭
(
かうべ
)
を
振
(
ふり
)
其
(
そ
)
は
忝
(
かたじ
)
けなけれども明日は
餘儀
(
よぎ
)
なきことのあるゆゑに是非共
今宵
(
こよひ
)
返
(
かへ
)
らずば大いに都合
惡
(
あし
)
かりなん
左
(
と
)
に
右
(
かく
)
御暇
(
おいとま
)
申さんと立上れば庄右衞門も
止
(
やむ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
父の云い付けで
餘儀
(
よぎ
)
なく
娶
(
めと
)
った新妻に対しては、自分より七つ歳下の、一人の利発な、罪のない少女として傍観するより以上の気持になれなかったのである。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
質素にするやうに
餘儀
(
よぎ
)
なくされてはゐたが——何故なら、ひどく質素に作つてない着物は、一つも持つてゐなかつたから——でも、私は、もと/\綺麗にしようと氣をつかふ
性
(
たち
)
だつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
勿論
(
もちろん
)
金解禁後
(
きんかいきんご
)
に
政府
(
せいふ
)
の
財政計劃
(
ざいせいけいくわく
)
も
再
(
ふたゝ
)
び
放漫
(
はうまん
)
に
流
(
なが
)
れ
國民
(
こくみん
)
の
緊張
(
きんちやう
)
も
弛緩
(
ちかん
)
し
消費節約
(
せうひせつやく
)
の
手
(
て
)
も
緩
(
ゆる
)
み
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
が
増加
(
ぞうか
)
するに
至
(
いた
)
れば
其
(
そ
)
の
爲
(
た
)
めに
金
(
きん
)
の
流出
(
りうしゆつ
)
を
餘儀
(
よぎ
)
なくせられ
通貨收縮
(
つうくわしうしゆく
)
を
來
(
きた
)
すことあるべきも
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
▼ もっと見る
餘
(
あま
)
りに
敏捷
(
すばしこ
)
くやられたので、
可哀相
(
かあいさう
)
に
小
(
ちひ
)
さな
陪審人
(
ばいしんにん
)
は(それは
蜥蜴
(
とかげ
)
の
甚公
(
じんこう
)
でした)
茫然
(
ぼんやり
)
して
了
(
しま
)
ひました、
隈
(
くま
)
なく
探
(
さが
)
し
廻
(
まは
)
つたが
見當
(
みあた
)
らず、
餘儀
(
よぎ
)
なく
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
はそれから一
本
(
ぽん
)
の
指
(
ゆび
)
で
書
(
か
)
いてゐました、が
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其
(
その
)
季節
(
きせつ
)
に
彼等
(
かれら
)
の
最後
(
さいご
)
の
運命
(
うんめい
)
である
薪
(
まき
)
や
炭
(
すみ
)
に
伐
(
き
)
られるやうに一
番
(
ばん
)
適當
(
てきたう
)
した
組織
(
そしき
)
に
變化
(
へんくわ
)
することを
餘儀
(
よぎ
)
なくされるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
出さば
早速
(
さつそく
)
迎
(
むか
)
ひに來る約束なるに三四年立ども一向に
沙汰
(
さた
)
もなければ
餘儀
(
よぎ
)
なく吉三郎は人の
周旋
(
せわ
)
にて
小商
(
こあきな
)
ひなどして
親子
(
おやこ
)
漸
(
やうや
)
く其日を
送
(
おく
)
り江戸より
迎
(
むか
)
ひの來るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それは恰もとまり木につながれた王者のやうな鷲が、雀に向つて、その
養
(
やしな
)
ひ
手
(
て
)
になるようにと懇願することを
餘儀
(
よぎ
)
なくされてゐるやうなものだつた。しかし、私はめそ/\してはいけない。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
何
(
なん
)
となく
憚
(
はゞか
)
つて
成
(
な
)
るべく
其
(
そ
)
の
視線
(
しせん
)
を
避
(
さ
)
けるやうに
遠
(
とほ
)
ざかつて
居
(
ゐ
)
ることを
餘儀
(
よぎ
)
なくされるのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
色にも
見
(
み
)
せず
態
(
わざ
)
と
悄々
(
しほ/\
)
として是迄の
厚
(
あつ
)
き
御高恩
(
ごかうおん
)
を報じもせずして
他家
(
たけ
)
に奉公致す事は
誠
(
まこと
)
に
迷惑
(
めいわく
)
なれども御本店の事なれば
致
(
いた
)
し方なしと誠に
餘儀
(
よぎ
)
なき
體
(
てい
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
をぞなしにける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
お天氣が惡くなつて、幾日か雨續きになつた時でさへ、樂しみが盡きる樣子は見えなかつた。戸外の樂しみが
餘儀
(
よぎ
)
なく中止された結果、室内の娯樂が却つて活氣を帶びて、樣々に變つてゆくのだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
餘
部首:⾷
16画
儀
常用漢字
中学
部首:⼈
15画
“餘”で始まる語句
餘
餘程
餘所
餘計
餘波
餘裕
餘念
餘地
餘人
餘燼