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遊
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あす
ふりがな文庫
“
遊
(
あす
)” の例文
成程
左様
(
さう
)
言はれて見ると、
少許
(
すこし
)
も人を
懼
(
おそ
)
れない。
白昼
(
ひるま
)
ですら出て
遊
(
あす
)
んで居る。はゝゝゝゝ、寺の
内
(
なか
)
の
光景
(
けしき
)
は違つたものだと思つたよ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
さと わしが国にをるときや、男でん
女
(
をなご
)
でん、
遊
(
あす
)
うどるもんなんぞ見たこたなかつた。まあ、遊うどると云へば、子供ぐりやんもんた。
牛山ホテル(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「なに構わん。どうせ
遊
(
あす
)
んどるんだから。しかし人間も遊んどる暇があるようでは駄目じゃな、君。ちっとなんぞ
金儲
(
かねもうけ
)
の口はないかい」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
五「おい婆さん大きに御苦労よ、お
前
(
まえ
)
又晩に来てくんろよ、客の泊りも無いが、又晩には
遊
(
あす
)
んで居るだろうから、ま来なよ」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
だからお勢みたようなこんな親不孝な
者
(
もん
)
でもそう何時までもお
懐中
(
ぽっぽ
)
で
遊
(
あす
)
ばせても
置
(
おけ
)
ないと思うと私は苦労で苦労でならないから、
此間
(
こないだ
)
も
私
(
あたし
)
がネ
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
それでは
以後
(
これから
)
盛
(
さかん
)
にお
遊
(
あす
)
びなさい。どうせ毎日用は無いのだから、田舎でも、東京でも
西京
(
さいきよう
)
でも、好きな所へ行つて遊ぶのです。船は
御嫌
(
おきらひ
)
ですか、ははあ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
津々浦々
(
つつうらうら
)
の
渡鳥
(
わたりどり
)
、
稲負
(
いなおお
)
せ
鳥
(
どり
)
、
閑古鳥
(
かんこどり
)
。姿は知らず名を
留
(
と
)
めた、一切の
善男子
(
ぜんなんし
)
善女人
(
ぜんにょにん
)
。
木賃
(
きちん
)
の
夜寒
(
よさむ
)
の枕にも、雨の夜の
苫船
(
とまぶね
)
からも、夢はこの
処
(
ところ
)
に宿るであろう。巡礼たちが
霊魂
(
たましい
)
は時々
此処
(
ここ
)
に来て
遊
(
あす
)
ぼう。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「尤もそれが奧さんの爲めです、わ、ね——清水さんのやうな方は、あなたもさん/″\もて
遊
(
あす
)
んだのでせう、あの、加集さんにくツ付けておやんなさいよ、大した
代物
(
しろもの
)
でもないぢやアありませんか、ね?」
泡鳴五部作:02 毒薬を飲む女
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
病気と云ふちやあ、こぎやんして、ぶらぶら
遊
(
あす
)
うどらるツたあ、誰のお蔭かな。もうちつたあ、親身にならにや。あツでん優しか人ぢやなツか。
牛山ホテル(五場)
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「
何
(
なん
)
にもしないで
遊
(
あす
)
んでるんでせう。
地面
(
ぢめん
)
や
家作
(
かさく
)
を
持
(
も
)
つて」と
御米
(
およね
)
が
答
(
こた
)
へた。
此
(
この
)
答
(
こたへ
)
も
今迄
(
いままで
)
にもう
何遍
(
なんべん
)
か
宗助
(
そうすけ
)
に
向
(
むか
)
つて
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
されたものであつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此方からお手当を戴き嚊を
宅
(
うち
)
へ置いて看病をすると、
私
(
わっち
)
も堅気の職人ですから、そんな事が親方の耳へでも
入
(
へえ
)
れば、
手前
(
てめえ
)
は
遊
(
あす
)
んでいて他から銭を貰う、飛んでもねえ奴だ
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
寧
(
いつ
)
そのくされ、思う存分書いて見よか、と思ったのは
先達
(
せんだっ
)
ての事だったが、
其後
(
そのご
)
——
矢張
(
やっぱ
)
り書く時節が到来したのだ——内職の賃訳が
弗
(
ふっ
)
と途切れた。
此暇
(
このひま
)
を
遊
(
あす
)
んで暮すは勿体ない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『あれ、進だつて
遊
(
あす
)
んで居やすよ。』といふのは省吾の声。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
昔健ちゃんの
遊
(
あす
)
びに来てくれた時分にゃ、随分
尻
(
しり
)
ッ
端折
(
ぱしょ
)
りで、それこそ
御釜
(
おかま
)
の御尻まで洗ったもんだが、今じゃとてもそんな元気はありゃしない。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お勢さんも非常に心配してお
出
(
い
)
でなさるシ、かつ君だッてもナニモ
遊
(
あす
)
んでいて食えると云う身分でも有るまいシするから、
若
(
も
)
し復職が出来ればこの上も無いと云ッたようなもんだろう。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
五「相談だって
手前
(
てめえ
)
は二十四五にも成りやアがって、ぶら/\
遊
(
あす
)
んでて、親の
脛
(
すね
)
ばかり
咬
(
かじ
)
っていやアがる、親の脛を咬っている内は親の自由だ、手前の勝手に気に
適
(
い
)
った女が貰えるか」
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そら
梳手
(
すきて
)
の
御勢
(
おせい
)
ですよ。昔し健ちゃんの
遊
(
あす
)
びに来る時分、よくいたじゃありませんか、宅に」
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
遊
(
あす
)
んでらっしゃいな。」
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「僕の友人の哲学科を出たものなんか、卒業してから三年になるが、まだ
遊
(
あす
)
んでるぜ」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「どうです、あっちへ行って、少しみんなと
遊
(
あす
)
ぼうじゃありませんか。いやですか」
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「少し脳が悪いから、一週間ほど役所を休んで
遊
(
あす
)
んで来るよ」と云った。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
少
(
すこ
)
し
腦
(
なう
)
が
惡
(
わる
)
いから、一
週間
(
しうかん
)
程
(
ほど
)
役所
(
やくしよ
)
を
休
(
やす
)
んで
遊
(
あす
)
んで
來
(
く
)
るよ」と
云
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「何にもしないで
遊
(
あす
)
んでるんでしょう。地面や家作を持って」
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「すると
遊
(
あす
)
んでるのは、君許りぢやないか」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
遊
常用漢字
小3
部首:⾡
12画
“遊”を含む語句
遊女
遊戯
遊行
出遊
御遊
遊興
遊蕩
遊廓
手遊
遊客
遊君
遊里
被遊
夢遊病者
東遊
神遊
遊船
手遊品
遊人
西遊記
...