試験しけん)” の例文
旧字:試驗
みんなが、いつもあそはらっぱへもどってきてから、磁石じしゃく試験しけんをしてみたけれど、そのちからには、まえとすこしのわりもなかったのです。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
四月四日、上田君うえだくん高橋君たかはしくんは今日も学校へ来なかった。上田君は師範しはん学校の試験しけんけたそうだけれどもまだ入ったかどうかはわからない。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
もちろん女も真実心からそう申しておりました。けれどわたしはそのうちに都にで、進士しんし試験しけんをとるため勉学にはげんだのでございます。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
ところが、そのために、学校がっこう出席しゅっせきする日数にっすうがたりなくて、ことしは、試験しけんをうける資格しかくを、とうとうなくしちゃったんさ。
ラクダイ横町 (新字新仮名) / 岡本良雄(著)
いろいろとわたしを試験しけんをしてみたすえ大将たいしょうはかわいそうになって、とにかく朝飯あさめしべさせることにする。
ボートはぐ、水練すゐれんる、自転車で乗廻のりまはす、うまる、学科には平生へいぜい苦心くしんせんのであつたが、く出来ました、試験しけん成績せいせき相応さうおうよろしかつた、わたしと来ると
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
院長いんちょう玄関げんかん外套がいとう市役所しやくしょもんたが、これは自分じぶん才能さいのう試験しけんするところ委員会いいんかいであったとはじめてさとり、自分じぶんけられた質問しつもんおもし、一人ひとりみずか赤面せきめんし、一しょううちいまはじめて
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
さけ試験しけん 夏 第百六十二 酒の試験
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
人間にんげんのからだへ、いろいろ病気びょうき予防注射よぼうちゅうしゃつが、それまでに、うしや、モルモットなどへ、いくたびも試験しけんするんだってね。
世の中のために (新字新仮名) / 小川未明(著)
丁度一学期がっき試験しけんんでその採点さいてんおわりあとは三十一日に成績せいせき発表はっぴょうして通信簿つうしんぼわたすだけ、わたくしのほうからえばまあそうです、農場のうじょう仕事しごとだってその日の午前でむぎ運搬うんぱんも終り
イギリス海岸 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
今年わたしは進士しんし試験しけんをとりまして、まちあぐんでいた女のもとに帰ってきました。女はぶじに帰ったわたしをみると狂喜きょうきいたしました。けれどわたしの心はあまりはずまないのでした。
おしどり (新字新仮名) / 新美南吉(著)
もうじきにふゆやすみがくるのでした。そろそろ学校がっこうでは試験しけんはじまりました。算術さんじゅつ平常へいじょう点数てんすう試験しけん関係かんけいしますので、みないっしょうけんめいに勉強べんきょうをいたしました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼく、こんどの試験しけんこうを三つとれば、おかあさんが、自転車じてんしゃってくれるといったよ。」
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、学校がっこうのことは、ハーモニカのようには、ゆきませんでした。それだけでなく、試験しけんちかづいてきても、としちゃんは、あそんでばかりいるので、おかあさんは心配しんぱいなさいました。
年ちゃんとハーモニカ (新字新仮名) / 小川未明(著)
やがて、試験しけんわり、いよいよ今日きょうは、通信簿つうしんぼをもらうのでありました。
年ちゃんとハーモニカ (新字新仮名) / 小川未明(著)
試験場しけんじょうはいると、すべてのことをわすれてしまいました。算術さんじゅつかた試験しけんをすまして、哲夫てつおは、ふたたびひかしつへもどると、そこには、おかあさんが、じっとしてこしをかけてっていられました。
中学へ上がった日 (新字新仮名) / 小川未明(著)