評議ひやうぎ)” の例文
もむ折柄をりからに近邊の人々も驚きて何故傳吉殿は召捕めしとられしと種々評議ひやうぎおよびやがてて女房おせんをつれ組頭百姓代共打揃うちそろひ高田の役所へ罷り出御慈悲じひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
此事近隣きんりんきこえて人々あつま種々さま/″\評議ひやうぎしてたるをりしも一老夫いちらうふきたりていふやう、あるじの見え給はぬとや、われこゝろあたりの事あるゆゑしらせ申さんとてきたれりといふ。
さて御料理番おれうりばん折入をりいつて、とやせむかくやせむと評議ひやうぎうへ一通いツつう獻立こんだて書附かきつけにして差上さしあげたり。
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もつとふるつてたのは三十六ねんぐわつ元旦ぐわんたんで、此日このひ年始ねんし幻花子げんくわしは、掘初ほりぞめをするとつてたゞ一人ひとり出掛でかけたのを、あとから、靜灣せいわん佳水かすゐ天仙てんせん望蜀ぼうしよく古閑こかん狹衣さごろも活東くわつとうの七にん評議ひやうぎうへ
それより海岸かいがんいへくがごとさわぎで、種々しゆ/″\評議ひやうぎ結果けつくわこの危急ききふすくふには、輕氣球けいきゝゆうばすよりほかさくいといふことさだまつたが、氣球ききゆうつくこと容易ようゐわざではない、さひはひにも、材料ざいれうかつ
かくて江戸高輪の旅館りよくわん出來しゆつたいの由書状しよじやう到來せしかば一同に評議ひやうぎの上早々江戸下向と決し用意も既に調とゝのひしかば諸司代牧野丹波守殿まきのたんばのかみどのへ使者を以て此段を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これをつながんとするにおほいなる旗竿はたざをたふさずしては如何いかんともなしがたし。これをたふさんは不祥ふしやうなりとて、あふいで評議ひやうぎ區々まち/\なり。沈光ちんくわうこれをわらつていはく、仔細しさいなしと。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
以て申送れば國許くにもとにても家老衆からうしう早々さう/\登城とじやうの上評議ひやうぎに及ぶ面々は安藤帶刀たてわき同く市正いちのかみ水野石見守いはみのかみ宮城丹波みやぎたんば川俣彈正かはまただんじやう登坂式部とさかしきぶ松平監物けんもつ細井※書等づしよとうなり江戸表よりの書状しよじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)