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はなよめ
ふりがな文庫
“
花嫁
(
はなよめ
)” の例文
もう真夜中をすぎていました。母親たちは
花婿
(
はなむこ
)
と
花嫁
(
はなよめ
)
にキスをしました。わたしは、花婿花嫁がふたりだけになったのを見ました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
たいへん
怖
(
こわ
)
い顔になって、「坂本さんのお宅は、お行儀が
煩
(
うる
)
さいから、ちゃんとしたなりで、お前が行かないと、
花嫁
(
はなよめ
)
さんにはなれないよ」
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
幾月
(
いくつき
)
も
経
(
た
)
たないで、正月をその場末のカフェーで
迎
(
むか
)
えると、また、私は三度目の
花嫁
(
はなよめ
)
となっていまの与一と連れ添い
清貧の書
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
このことは
自動車
(
じどうしゃ
)
の
上
(
うえ
)
に
乗
(
の
)
っている
花嫁
(
はなよめ
)
も
知
(
し
)
らなければ、ただ
神
(
かみ
)
さまよりほかにはだれも
知
(
し
)
らなかったことです。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それを
贈
(
おくる
)
心
(
こゝろ
)
はと父親も主もばあやも顏見合すれば
兼
(
かね
)
は堪かねて涙はら/\こぼしつゝ外にも一品
花嫁
(
はなよめ
)
には幸に見られねど盃受く靜夫はわな/\と、打ふるひぬ
うづみ火
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
けれども、このおいわいの
式
(
しき
)
には、白雪姫のまま母である女王さまもまねかれることになりました。女王さまは、わかい
花嫁
(
はなよめ
)
が白雪姫だとは知りませんでした。
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
それなればこそ子供を三人も生んだのであろう。そして
初々
(
ういうい
)
しい少女の
花嫁
(
はなよめ
)
は、夫の家に引き取られて旧家の主婦たるにふさわしいさまざまな
躾
(
しつけ
)
を受けたであろう。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そんな
風評
(
うわさ
)
を
耳
(
みみ
)
にする
私
(
わたくし
)
としては、これまでの
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
引越
(
ひっこ
)
しとは
異
(
ちが
)
って、
何
(
なん
)
となく
気
(
き
)
がかり……
幾分
(
いくぶん
)
輿入
(
こしい
)
れ
前
(
まえ
)
の
花嫁
(
はなよめ
)
さんの
気持
(
きもち
)
、と
言
(
い
)
ったようなところがあるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
江戸というような大きな都会では、連尺ではこばせるような大せつな荷物がいろいろあったが、そういう中でも最もめずらしいのは、
花嫁
(
はなよめ
)
さんをこれで運んでいたことである。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
角隠
(
つのかく
)
しをつけた
花嫁
(
はなよめ
)
が一人、何人かの人々と一しょに格子戸を出、静かに前の人力車に乗る。人力車は三台とも人を乗せると、花嫁を先に走って行く。そのあとから少年の後ろ姿。
浅草公園:或シナリオ
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と
梨
(
なし
)
の
木
(
き
)
は
言
(
い
)
つて、なか/\
食
(
た
)
べてもいゝとは
言
(
い
)
ひませんでした。そして、その
梨
(
なし
)
の
實
(
み
)
が
大
(
おほ
)
きくなつて、
色
(
いろ
)
のつく
時分
(
じぶん
)
には、
丁度
(
ちやうど
)
御祝言
(
ごしふげん
)
の
晩
(
ばん
)
の
花嫁
(
はなよめ
)
さんのやうに、
白
(
しろ
)
い
紙袋
(
かみぶくろ
)
をかぶつて
了
(
しま
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
康頼 わしはまだ童子であったとき、兄の
花嫁
(
はなよめ
)
の
輿
(
こし
)
を迎えに行ったことがあった。
国境
(
くにざかい
)
でわしたちは長く待った。輿は数百の
燈火
(
ともしび
)
に守られて列をつくってやって来た。あれでもない、これでもない。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
あの組の七人の女の子の中で、ミサ子ひとりは苦労をしていなかった。ミドリ学園から東京の
花嫁
(
はなよめ
)
学校にはいり、在学中に養子をむかえてすぐ子どもをうんだ。苦労の多い時代に、これは別格である。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
左側にはハツカネズミの
紳士
(
しんし
)
たちが立ちならんでいて、前足でひげをなでていました。部屋のまんなかに、
花嫁
(
はなよめ
)
、
花婿
(
はなむこ
)
の姿が見えました。
眠りの精
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ちょうど、このとき、
美
(
うつく
)
しい
花嫁
(
はなよめ
)
を
乗
(
の
)
せた
自動車
(
じどうしゃ
)
が
通
(
とお
)
りました。
花嫁
(
はなよめ
)
は、
金銀
(
きんぎん
)
・
宝石
(
ほうせき
)
で、
頭
(
あたま
)
や、
手
(
て
)
や
胸
(
むね
)
を
飾
(
かざ
)
っていました。そして、はなやかな
空想
(
くうそう
)
にふけっていました。
おけらになった話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
時
(
とき
)
私
(
わたくし
)
の
良人
(
おっと
)
もお
目
(
め
)
にかかりましたが、
後
(
あと
)
で、『あんな
美人
(
びじん
)
を
妻
(
つま
)
に
持
(
も
)
つ
男子
(
だんし
)
はどんなに
仕合
(
しあ
)
わせなことであろう……。』などと
申
(
もう
)
した
位
(
くらい
)
に、それはそれは
美
(
うつく
)
しい
花嫁
(
はなよめ
)
姿
(
すがた
)
でございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
舞踏会
(
ぶとうかい
)
の
衣裳
(
いしょう
)
をつけた若い
娘
(
むすめ
)
や、
宴会服
(
えんかいふく
)
を着て楽しそうにしている
公爵
(
こうしゃく
)
の若い
花嫁
(
はなよめ
)
を見たこともあります。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
彼
(
かれ
)
は、
毎日
(
まいにち
)
毎日
(
まいにち
)
、
晩方
(
ばんがた
)
になると、
徳利
(
とくり
)
をさげて、
酒
(
さけ
)
を
買
(
か
)
いにゆきました。しかし、三
国
(
ごく
)
一の
花嫁
(
はなよめ
)
は、
家
(
いえ
)
の
奥深
(
おくふか
)
くはいっているとみえて、一
度
(
ど
)
も、その
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ることができなかった。
赤いガラスの宮殿
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この男は美しい若い妻のことでも考えていたのでしょうか? 毛皮と高価な
肩掛
(
かたか
)
けで
飾
(
かざ
)
られたラクダが、この男の妻を、美しい
花嫁
(
はなよめ
)
を乗せて、町の
城壁
(
じょうへき
)
のまわりを歩いたのは
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
花
常用漢字
小1
部首:⾋
7画
嫁
常用漢字
中学
部首:⼥
13画
“花嫁”で始まる語句
花嫁御
花嫁君
花嫁子
花嫁様
花嫁御寮