競争きょうそう)” の例文
旧字:競爭
おなじいようなみせが、いくつもできるようになります。そして、それらが、みんなよくやっていくには、たがいに競争きょうそうしなければなりません。
船でついた町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、みんなが競争きょうそうで水をくもうとしたものですから、つぼが手からすべって、泉のなかにおちてしまいました。
なれてくると、朝はやく自転車をとばす八キロの道のりはあんがいたのしく、みさきを横ぎるころにはスピードが出てきて、いつのまにか競争きょうそうをしていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
「ここらにはまだおさかなはいないよ。もっとおきほうまでこいで行こう。さあ、どっちがはやいか競争きょうそうしよう。」
かちかち山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
海蔵かいぞうさんは、昨日きのうまではよくげんさんと、それをやったものでした。二人ふたり競争きょうそうをやって、けそこなったかずのすくないものが、相手あいてべつ菓子かしわせたりしたものでした。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
子どもたちばかりでなく、おとなまでもいっしょに遊びました。まとをきめて石をぶっつける競争きょうそうをしたり、ガンたちにとどくくらい空高く、ボールをほおり投げたりしました。
でもわたしがありったけの速力そくりょくで、競争きょうそうしても、その怪物かいぶつはずんずん追いぬこうとしていた。もう後ろをふり返る必要ひつようはなかった。それがわたしのすぐ背中せなかにせまっていることはわかっていた。
「ありがとう。できたら、はやしへいって、二人ふたりで、小鳥ことりせる、競争きょうそうをしようじゃないか。」と、正雄まさおは、いいました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)
といって、さっそく競争きょうそう支度したくにかかりました。やがて一、二、三のかけごえで、とらきつねしたとおもうと、きつねはひょいとうしろからとら背中せなかに、のっかってしまいました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
じっさい、どこもかしこも、人間にんげんばかりだというかんじがした。りょうがわのみせでは、たがいにおなじような品物しなものをならべて、競争きょうそうをしあっている。
アパートで聞いた話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふん、そんならおまえとわたしと、どちらがはや少女おとめをもらうか競争きょうそうをしよう。
春山秋山 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのあいだに、木々きぎのこずえは、はなのしたくをして、つちうええだと、どちらが、はやはなくか、さながらうえしたとで競争きょうそうしているごとくにおもわれました。
さまざまな生い立ち (新字新仮名) / 小川未明(著)
この海を雪が占領せんりょうするか、私が占領するか、ここしばらくは、命がけの競争きょうそうをしておるのですよ。
月と海豹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
このうみゆき占領せんりょうするか、わたし占領せんりょうするか、ここしばらくは、いのちがけの競争きょうそうをしているのですよ。
月とあざらし (新字新仮名) / 小川未明(著)
電車でんしゃには、乗客じょうきゃくが、すずなりにつかまっているし、トラックは、おもそうなをいっぱいつんではしるし、自転車じてんしゃは、たがいに競争きょうそうするように、前後ぜんごにとんでいるのでした。
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひめさまは、はじめはびっくりなさいましたけれど、もはや、そこでは、自分じぶんうたのまねをするものもなければ、また、もっとよいこえして、おひめさまと競争きょうそうをして
町のお姫さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
なつのころからおたがいに競争きょうそうしあって、おおきくなろうとしていましたが、二つともおおきくなれるだけなってしまうと、こんどは、どちらがうつくしくなれるかといわぬばかりに
ゆずの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
土地とちでも、品物しなものでも、このおとこがこうとにらんだものは、みんなそういうふうにたのであります。このおとこと、こういうことで競争きょうそうをしたものは、たいていけてしまいました。
船でついた町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
げんが、おなじく拾銭じっせんであればこそ、こういうように競争きょうそうこるのだけれど、そのうちの一けんやすくすれば、おきゃくは、しぜんやすいほうへくるにちがいないと、一けん主人しゅじんかんがえたのです。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
きみとぼくと、三りんしゃ競争きょうそうをしようよ。」と、とんぼこぞうがいいました。
きれいなきれいな町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そうなると、三げん競争きょうそうははげしくなりました。おちゃしたり、みせさきをきれいにしたり、またいろいろながくなどをけたくらいでは、自分じぶんのほうへおきゃくく、たしにはなりませんでした。
五銭のあたま (新字新仮名) / 小川未明(著)
「じゃ、みんなで、競争きょうそうしようか。」と、いずみが、いいました。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)
競争きょうそうは、いずみちかもしれないと、せい一はおもいました。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)
競争きょうそうするといいや。」と、戸田とだがいいました。
芽は伸びる (新字新仮名) / 小川未明(著)