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立止
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たちど
ふりがな文庫
“
立止
(
たちど
)” の例文
その怒りあらだつさまはさながら
立止
(
たちど
)
まりてうちつけに物乞ふ
乞食
(
かたゐ
)
にむかひて
群犬
(
むらいぬ
)
はせいづる時の如く 六七—六九
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
と不意を喰ったゆき子が
立止
(
たちど
)
まるより
疾
(
はや
)
く、その男はさっと踏みこんだと思うと、持っていた黒い布をいきなりゆき子の頭へ冠せ、恐ろしい力で抱き
竦
(
すく
)
めた。
劇団「笑う妖魔」
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
老翁
(
じいや
)
、この
辺
(
へん
)
かい。」と、市郎は
立止
(
たちど
)
まって
顧
(
みかえ
)
ると、七兵衛は
水涕
(
みずばな
)
を
啜
(
すす
)
りながら進み出た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
お
廢
(
よ
)
しよ、
斷
(
ことわ
)
つてお
仕舞
(
しまひ
)
なと
言
(
い
)
へば、
困
(
こま
)
つたねとお
京
(
きやう
)
は
立止
(
たちど
)
まつて、それでも
吉
(
きつ
)
ちやん
私
(
わたし
)
は
洗
(
あら
)
ひ
張
(
はり
)
に
倦
(
あ
)
きが
來
(
き
)
て、もうお
妾
(
めかけ
)
でも
何
(
なん
)
でも
宜
(
よ
)
い、
何
(
ど
)
うで
此樣
(
こん
)
な
詰
(
つま
)
らないづくめだから
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
溢
(
あふ
)
れる水に
濡
(
ぬ
)
れた
御手洗
(
みたらし
)
の石が
飜
(
ひるが
)
へる
奉納
(
ほうなふ
)
の
手拭
(
てぬぐひ
)
のかげにもう
何
(
なん
)
となく
冷
(
つめた
)
いやうに思はれた。
其
(
そ
)
れにも
拘
(
かゝは
)
らず
朝参
(
あさまゐ
)
りの男女は本堂の階段を
上
(
のぼ
)
る前に
何
(
いづ
)
れも手を洗ふ
為
(
た
)
めにと
立止
(
たちど
)
まる。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
二人
(
ふたり
)
は
櫻
(
さくら
)
が
岡
(
をか
)
に
昇
(
のぼ
)
りて
今
(
いま
)
の
櫻雲臺
(
をううんだい
)
が
傍近
(
そばちか
)
く
來
(
き
)
し
時
(
とき
)
、
向
(
むか
)
ふより五六
輛
(
りよう
)
の
車
(
くるま
)
かけ
聲
(
こゑ
)
いさましくして
來
(
く
)
るを、
諸人
(
しよにん
)
立止
(
たちど
)
まりてあれ/\と
言
(
い
)
ふ、
見
(
み
)
れば
何處
(
いづこ
)
の
華族樣
(
くわぞくさま
)
なるべき、
若
(
わか
)
き
老
(
お
)
ひたる
扱
(
こ
)
き
交
(
ま
)
ぜに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
町子
(
まちこ
)
は
俄
(
には
)
かに
物
(
もの
)
のおそろしく、
立
(
たち
)
あがつて二
足
(
あし
)
三
足
(
あし
)
、
母屋
(
おもや
)
の
方
(
かた
)
へ
歸
(
かへ
)
らんと
爲
(
し
)
たりしが、
引止
(
ひきと
)
められるやうに
立止
(
たちど
)
まつて、
此度
(
このたび
)
は
狛犬
(
こまいぬ
)
の
臺石
(
だいいし
)
に
寄
(
より
)
かゝり、
木
(
こ
)
の
間
(
ま
)
もれ
來
(
く
)
る
坐敷
(
ざしき
)
の
騷
(
わさ
)
ぎを
遙
(
はる
)
かに
聞
(
き
)
いて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
正太
(
しようた
)
はあつとも
言
(
い
)
はず
立止
(
たちど
)
まりしまゝ
例
(
いつも
)
の
如
(
ごと
)
くは
抱
(
だき
)
きつきもせで
打守
(
うちまも
)
るに、
彼方
(
こなた
)
は
正太
(
しようた
)
さんかとて
走
(
はし
)
り
寄
(
よ
)
り、お
妻
(
つま
)
どんお
前
(
まへ
)
買
(
か
)
ひ
物
(
もの
)
が
有
(
あ
)
らば
最
(
も
)
う
此處
(
こゝ
)
でお
別
(
わか
)
れにしましよ、
私
(
わたし
)
は
此人
(
このひと
)
と一
處
(
しよ
)
に
歸
(
かへ
)
ります
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
止
常用漢字
小2
部首:⽌
4画
“立”で始まる語句
立
立派
立退
立停
立場
立上
立出
立竦
立籠
立塞