-
トップ
>
-
生育
>
-
せいいく
𤍠いところから
寒い
地方へ
行くにつれて、そこに
生育してゐる
樹木の
種類及び
森林の
形が
各々異つてゐる、とは
今はお
話しました。
肥料の
工夫がつかなかつたりするのとで
作物の
生育からいへば
三日を
爭ふやうな
時でも
思ひながら
手が
出ないのである。
地寒のよわきとつよきとによりて
氷の
厚と
薄との
如し。天に
温冷熱の三
際あるは、人の
肌は
温に
肉は
冷か
臓腑は
熱すると
同じ
道理也。
気中万物の
生育悉く天地の
気格に
随ふゆゑ也。
今日、ひのき、すぎ
等の
林をこの
帶の
中に
見るのは、
人が
移し
植ゑたもので、もと/\ひのき、すぎ
等は
温帶林に
生育してゐたものです。
彼等はそれから
其の
貴重な
呼吸器であつた
枯葉を一
枚でも
枝から
放すまいとし
又離れまいとして
居る。
生育の
機能が
停止されると
共に
粘着力を
失ふべき
筈の
葉柄が
確乎と
保たれてある。
そこから
上は
再び
落葉濶葉樹のかば
類とかはんのき
類とか、
美しい
花が
咲くしゃくなげ
等の
小さく
低い
植物が
生育してゐます。
季節が
熟さねば
收穫の
多量を
望むことが
出來ないので、
彼等が
食料として
畑へ
手をつけるのは
凡てが
存分の
生育を
遂げた
後でなければならぬ。
其處が
相互に
盜むものをして
乘ぜしめる
機會である。