トップ
>
清吉
>
せいきち
ふりがな文庫
“
清吉
(
せいきち
)” の例文
「よし、
押
(
お
)
してみようか……。」と、
清吉
(
せいきち
)
が、
脊伸
(
せの
)
びをして、ボタンに
指
(
ゆび
)
をつけようとすると、
孝二
(
こうじ
)
は、はや
逃
(
に
)
げ
腰
(
ごし
)
になっていました。
子供どうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それはそれは、どうも恐れ入ります。さ、さ、おかけなすって……これ、
清吉
(
せいきち
)
、
由松
(
よしまつ
)
、お座蒲団を持ちな。それからお茶を——」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
親分、三輪の万七の子分、お
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
だろうじゃないか。——手前の親分の平次は、三輪の縄張を荒らして、事ごとに恥をかかせやがる。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
去年使うてやった恩も忘れ上人様に
胡麻摺
(
ごます
)
り込んで、たってこん度の仕事をしょうと身の分も知らずに願いを上げたとやら、
清吉
(
せいきち
)
の話しでは上人様に
依怙贔屓
(
えこひいき
)
のお
情
(
こころ
)
はあっても
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
数えてみると、二十両あるので、
清吉
(
せいきち
)
はかえって眼をみはってしまった。まだ
二十歳
(
はたち
)
を幾つも出ていまいと思われるのに、青い眉と黒豆のような歯並びをしているおかみさんは
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
藤作 昨日
清吉
(
せいきち
)
の網に二、三本かかりましたわい。
屋上の狂人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
清吉
(
せいきち
)
や、今の電話は何だい?」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
清吉
(
せいきち
)
は、じっさいについて、これを
知
(
し
)
ろうと、すこしはなれた
電柱
(
でんちゅう
)
のところに
立
(
た
)
って、
往来
(
おうらい
)
の
人々
(
ひとびと
)
のようすを
見守
(
みまも
)
ったのでありました。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「近所だって、お向うは二軒とも明いているし、物騒なのは隣の屑屋より外にゃありゃしません。
清吉
(
せいきち
)
といってね、人間は馬鹿気ているが、兇状持ですよ」
銭形平次捕物控:058 身投げする女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
清吉
(
せいきち
)
は、頭を
掻
(
か
)
いて
春の雁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのうちに、とうとう、その
日
(
ひ
)
の
晩方
(
ばんがた
)
となりました。
清吉
(
せいきち
)
は、あそびに
外
(
そと
)
へでて、
友
(
とも
)
だちと、
道
(
みち
)
の
上
(
うえ
)
で、ボールをなげていました。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
深刻になり行く騒ぎの中へ、ガラッ八を従えた銭形平次と、お
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
を従えた
三輪
(
みのわ
)
の万七と、何ということか、裏と表から、一緒に清川の敷居を
跨
(
また
)
いだのでした。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
母
(
はは
)
の
背中
(
せなか
)
で、
目
(
め
)
をさました、
小
(
ちい
)
さな
弟
(
おとうと
)
が、
頭
(
あたま
)
といっしょにからだをゆり
動
(
うご
)
かしているのに
気
(
き
)
づいて、
清吉
(
せいきち
)
は、
弟
(
おとうと
)
のほうをば、
見
(
み
)
ました。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
番所へ行ってみると、三輪の万七とお
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
が、お寿の責めに
大童
(
おおわらわ
)
でした。
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
清吉
(
せいきち
)
は、あの
日
(
ひ
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。もしそうでなかったら、きょう、おばあさんをみても、なぐさめようとしなかったでしょう。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それを迎えて、路地一パイの大きな顔を見せるのは、お
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
です。
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おばあさんきっとそうですよ。だから、かんにんしておやり。」と、
清吉
(
せいきち
)
は、かれのせいいっぱいのちえをしぼって、なぐさめました。
戦争はぼくをおとなにした
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
後ろから顔を出したのは、どうして嗅ぎ付けたか、
三輪
(
みのわ
)
の
万七
(
まんしち
)
とお
神楽
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
。お品は「しまった」と思いましたが、今さら病中の父親を連れて来るわけにもいかず、一人で気を揉んでおります。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
清吉
(
せいきち
)
と
正二
(
しょうじ
)
は、
学校
(
がっこう
)
の
帰
(
かえ
)
りに、
乾物屋
(
かんぶつや
)
の
前
(
まえ
)
を
通
(
とお
)
ると、おじさんが、
店
(
みせ
)
にすわっていました。
二人
(
ふたり
)
は、
入
(
はい
)
ってそばへ
腰
(
こし
)
かけました。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
中年男の
三輪
(
みのわ
)
の萬七、續いてその子分のお
神樂
(
かぐら
)
の
清吉
(
せいきち
)
、そして二三人の子分に守られて、繩付が二人、その一人は寶掘りの
勸進元
(
くわんじんもと
)
で、よくない金儲けばかりやりたがる山の宿の喜三郎で、後の一人は
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いったい、だれが、
修繕
(
しゅうぜん
)
しなければならぬのだろうかね。」と、
清吉
(
せいきち
)
は、いいました。
責任
(
せきにん
)
をもつものの
怠慢
(
たいまん
)
がはらだたしかったのです。
考えこじき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自転車屋
(
じてんしゃや
)
のおじさんが、こんど
田舎
(
いなか
)
へ
帰
(
かえ
)
ることになりました。
清吉
(
せいきち
)
や、
正二
(
しょうじ
)
にとって、
親
(
した
)
しみの
深
(
ふか
)
いおじさんだったのです。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それだのに、この
原
(
はら
)
っぱへ
捨
(
す
)
てるなんて、こんど、ここへ
犬
(
いぬ
)
やねこを
捨
(
す
)
てるべからずと
書
(
か
)
いて、
札
(
ふだ
)
を
立
(
た
)
てようか。」と、
清吉
(
せいきち
)
がいいました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
息
(
いき
)
を
切
(
き
)
らして、
往来
(
おうらい
)
を
走
(
はし
)
りました。
前方
(
ぜんぽう
)
に
岡田
(
おかだ
)
が
歩
(
ある
)
いています。
岡田
(
おかだ
)
のそばを
走
(
はし
)
りすぎるとき、
清吉
(
せいきち
)
は、
自分
(
じぶん
)
のかばんを
投
(
ほう
)
り
出
(
だ
)
して
子供どうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
のこと、
清吉
(
せいきち
)
のお
父
(
とう
)
さんは、
勇
(
ゆう
)
ちゃんの
叔父
(
おじ
)
さんが、
海
(
うみ
)
の
生活
(
せいかつ
)
をやめて、こちらへくるようになったわけを、
外
(
ほか
)
から
聞
(
き
)
いてきたのであります。
海が呼んだ話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ちっとばかしでいいんだねえ。」と、
勇
(
ゆう
)
ちゃんは
清吉
(
せいきち
)
の
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ながら、おさらを
牛乳屋
(
ぎゅうにゅうや
)
さんの
前
(
まえ
)
へ
差
(
さ
)
し
出
(
だ
)
しました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そういったきりで、またみんなの
目
(
め
)
は、
小犬
(
こいぬ
)
の
上
(
うえ
)
に
止
(
と
)
まりました。
小犬
(
こいぬ
)
は、
清吉
(
せいきち
)
と
勇
(
ゆう
)
ちゃんの
持
(
も
)
ってきたビスケットを
尾
(
お
)
をふりながら
食
(
た
)
べていました。
野菊の花
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おいでよ、
道
(
みち
)
を
教
(
おし
)
えてあげるから。」と、
清吉
(
せいきち
)
は、さっきの
往来
(
おうらい
)
まで、
女
(
おんな
)
の
子
(
こ
)
をつれていってやりました。
子供どうし
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
吉
常用漢字
中学
部首:⼝
6画
“清”で始まる語句
清
清々
清水
清浄
清冽
清楚
清潔
清元
清洲
清明