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廣々
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ひろ/″\
覗くと、
山の
根を
境にした
廣々とした
庭らしいのが、
一面の
雜草で、
遠くに
小さく、
壞れた
四阿らしいものの
屋根が
見える。
あの
廣々とした
富士の
裾野には、
普通の
登山期よりも
少し
遲れて
八九月の
頃には、
殊に
美しい
秋草がたくさん
咲きます。
家の
間數は
三疊敷の
玄關までを
入れて
五間、
手狹なれども
北南吹とほしの
風入りよく、
庭は
廣々として
植込の
木立も
茂ければ、
夏の
住居にうつてつけと
見えて
だまつて
大股に、あとをも
見ず、
廣々とした
野山の
方へ
行つてしまひました。
惠那山もよく
見えます。もつと
向ふの
山も
見えます。
高い
山がいくつも/\
見えます。その
山の
向ふには、
見渡すかぎり
廣々とした
野原がありますよ。
何か
光つて
見える
河のやうなものもありますよ。
毒蟲が
苦しいから、もつと
樹立の
少い、
廣々とした、うるさくない
處をと、
寺の
境内に
氣がついたから、
歩き
出して、
卵塔場の
開戸から
出て、
本堂の
前に
行つた。
廂の
下にあの
傍の
床几に、
飛石、
石燈籠のすつきりした、
綺麗に
掃いて
塵も
留めず
廣々した、
此の
團子屋の
奧庭を
背後にして、
膝をふつくりと、きちんと
坐つて、
頭に
置手拭をしながら
一體三間ばかりの
棟割長屋に、
八疊も、
京間で
廣々として、
柱に
唐草彫の
釘かくしなどがあらうと
言ふ、
書院づくりの
一座敷を、
無理に
附着けて、
屋賃をお
邸なみにしたのであるから、
天井は
高いが