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容體
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ようだい
ふりがな文庫
“
容體
(
ようだい
)” の例文
新字:
容体
みゝづくで
食
(
しよく
)
を
論
(
ろん
)
ずるあんまは、
容體
(
ようだい
)
倨然
(
きよぜん
)
として、
金貸
(
かねかし
)
に
類
(
るゐ
)
して、
借家
(
しやくや
)
の
周旋
(
しうせん
)
を
強要
(
きやうえう
)
する……どうやら
小金
(
こがね
)
でその
新築
(
しんちく
)
をしたらしい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
致さるゝやと云ひけるに左仲は
最初
(
さいしよ
)
より一言も云はず居たりしが彼の者の
容體
(
ようだい
)
を見て大いに恐れ
渠
(
かれ
)
紛
(
まぎ
)
れもなき盜賊なるべし我渠を見しより思はず
恐怖
(
おそれ
)
し事故我弱みを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
肥
(
ふと
)
つた
男
(
をとこ
)
は
一應
(
いちおう
)
容體
(
ようだい
)
を
聞
(
き
)
いて、
口中
(
こうちゆう
)
を
檢査
(
けんさ
)
して、
宗助
(
そうすけ
)
の
痛
(
いた
)
いと
云
(
い
)
ふ
齒
(
は
)
を
一寸
(
ちよつと
)
搖
(
ゆす
)
つて
見
(
み
)
たが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
貴女
(
あなた
)
、一
軒
(
けん
)
、あのお
隣
(
となり
)
さんが、
變
(
へん
)
なことを
云
(
い
)
ふんですよ。
唯今
(
たゞいま
)
、
何
(
ど
)
うしたんですか、
急
(
きふ
)
に、
思
(
おも
)
ひも
掛
(
か
)
けない、
惡
(
わる
)
い
容體
(
ようだい
)
にお
變
(
かは
)
んなすつたんですがね。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
卷上れば天一坊は
威
(
ゐ
)
有
(
あつ
)
て
猛
(
たけ
)
からざる
容體
(
ようだい
)
に着座す其出立には
鼠色
(
ねずみいろ
)
琥珀
(
こはく
)
の
小袖
(
こそで
)
の上に
顯紋紗
(
けんもんしや
)
の
十徳
(
じつとく
)
を着
法眼袴
(
はふげんはかま
)
を
穿
(
はき
)
たり後の方には
黒七子
(
くろなゝこ
)
の小袖に同じ羽織
茶宇
(
ちやう
)
の
袴
(
はかま
)
を
穿
(
はき
)
紫縮緬
(
むらさきちりめん
)
の
服紗
(
ふくさ
)
にて
小脇差
(
こわきざし
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
兎角
(
とかく
)
するうち
約
(
やく
)
一
時間
(
じかん
)
も
經
(
た
)
つた。
醫者
(
いしや
)
はしばらく
經過
(
けいくわ
)
を
見
(
み
)
て
行
(
ゆ
)
かうと
云
(
い
)
つて、
夫迄
(
それまで
)
御米
(
およね
)
の
枕元
(
まくらもと
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐた。
世間話
(
せけんばなし
)
も
折々
(
をり/\
)
は
交
(
まじ
)
へたが、
大方
(
おほかた
)
は
無言
(
むごん
)
の
儘
(
まゝ
)
二人共
(
ふたりとも
)
に
御米
(
およね
)
の
容體
(
ようだい
)
を
見守
(
みまも
)
る
事
(
こと
)
が
多
(
おほ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人
(
あるじ
)
も、
容體
(
ようだい
)
の
惡
(
わる
)
い
病人
(
びやうにん
)
で、
氣
(
き
)
が
上
(
うは
)
ずつて
居
(
ゐ
)
て
突掛
(
つゝかゝ
)
るやうに
申
(
まを
)
したさうです。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
越前守殿打聞れ
扨々
(
さて/\
)
汝等は理も非も知らざる
誠
(
まこと
)
に無法者なる哉汝只今何と申せしぞ去年の四月只一度
見舞
(
みまひ
)
しのみと申したるにはあらずや然れば母の
容體
(
ようだい
)
今頃は氣力衰へたるか増たるかは知らざる成べし然るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
留守
(
るす
)
には、
年寄
(
としよ
)
つた
腰
(
こし
)
の
立
(
た
)
たない
與吉
(
よきち
)
の
爺々
(
ちやん
)
が
一人
(
ひとり
)
で
寢
(
ね
)
て
居
(
ゐ
)
るが、
老後
(
らうご
)
の
病
(
やまひ
)
で
次第
(
しだい
)
に
弱
(
よわ
)
るのであるから、
急
(
きふ
)
に
容體
(
ようだい
)
の
變
(
かは
)
るといふ
憂慮
(
きづかひ
)
はないけれども、
與吉
(
よきち
)
は
雇
(
やと
)
はれ
先
(
さき
)
で
晝飯
(
ひるめし
)
をまかなはれては
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
體
部首:⾻
23画
“容”で始まる語句
容
容貌
容易
容子
容色
容赦
容姿
容喙
容体
容態