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婚姻
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こんいん
ふりがな文庫
“
婚姻
(
こんいん
)” の例文
婚姻
(
こんいん
)
と死とは
僅
(
わず
)
かに邦語を談ずるを得るの
稚児
(
ちじ
)
より、墳墓に近づくまで、人間の常に口にする所なりとは、エマルソンの至言なり。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
○
婚姻
(
こんいん
)
は秋山十五ヶ村をかぎりとして他所にもとめず。
婦人
(
ふじん
)
他所にて男をもてば
親族
(
しんぞく
)
不通
(
ふつう
)
して
再
(
ふたゝ
)
び
面会
(
めんくわい
)
せざるを、むかしよりの
習
(
ならは
)
せとす。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
すなわちその
路
(
みち
)
とは
他
(
た
)
なし、今の学校を
次第
(
しだい
)
に
盛
(
さかん
)
にすることと、上下士族
相互
(
あいたがい
)
に
婚姻
(
こんいん
)
するの風を
勧
(
すすむ
)
ることと、この二箇条のみ。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
其
(
そ
)
れだから
彼等
(
かれら
)
は
婚姻
(
こんいん
)
の
當日
(
たうじつ
)
にも
仕事
(
しごと
)
の
割合
(
わりあひ
)
にしては
餘
(
あま
)
りに
多人數
(
たにんず
)
に
過
(
す
)
ぎるので、
一
(
ひと
)
つ
仕事
(
しごと
)
に
集
(
あつま
)
つては
屈託
(
くつたく
)
ない
容子
(
ようす
)
をして
饒舌
(
しやべ
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
載
(
のせ
)
られ恥を世の中へ
晒
(
さら
)
してゐても大事ないかと
怒
(
いか
)
りの
言葉
(
ことば
)
も無理ならず此方も是を
婚姻
(
こんいん
)
の
邪魔
(
じやま
)
なす者の
所爲
(
しわざ
)
と知ねば
彼奸計
(
かのかんけい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
床の間に掛けた「郭子儀」の幅に、不結果な
婚姻
(
こんいん
)
の罪をなんで着せたか——明治中期は封建的遺産を多分に保つてゐた。
「郭子儀」異変
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その
外
(
ほか
)
更に古いところでは大台ヶ原の山中にある
五鬼継
(
ごきつぐ
)
の部落、———土地の人はあれは鬼の子孫だと云って、決してその部落とは
婚姻
(
こんいん
)
を結ばず
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
やはりこの二つは
婚姻
(
こんいん
)
育児の条件ではあるが、鳥によりまたその境遇によって、幾分かいずれかを軽く重く、見なければならぬ事情があったものと思われる。
野草雑記・野鳥雑記:02 野鳥雑記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そして立ちどころに
婚姻
(
こんいん
)
が成立し、長男の私の父がいなくなっておるのにもかかわらず、その男を養子としてではなく、正式にその男のもとに私の叔母をやった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
若し
相愛
(
あいあい
)
していなければ、
婚姻
(
こんいん
)
の相談が有った時、お勢が
戯談
(
じょうだん
)
に
托辞
(
かこつ
)
けてそれとなく文三の
肚
(
はら
)
を探る筈もなし、また叔母と
悶着
(
もんちゃく
)
をした時、他人
同前
(
どうぜん
)
の文三を
庇護
(
かば
)
って真実の母親と抗論する
理由
(
いわれ
)
もない。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
爲
(
し
)
遂
(
とげ
)
たし然ども
隱
(
かく
)
して
遣
(
やり
)
たる病氣が一日二日の中に起らば
折角
(
せつかく
)
なしゝ
婚姻
(
こんいん
)
も
破談
(
はだん
)
になりて
寶
(
たから
)
の山へ入ながらにして手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
兩性
(
りやうせい
)
が
然
(
しか
)
も
他人
(
たにん
)
の
手
(
て
)
を
藉
(
か
)
りて
一
(
ひと
)
つに
成
(
な
)
る
婚姻
(
こんいん
)
の
事實
(
じじつ
)
を
聯想
(
れんさう
)
することから
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
が
微妙
(
びめう
)
に
刺戟
(
しげき
)
される。
彼等
(
かれら
)
の
凡
(
すべ
)
ては
悉
(
ことごと
)
く
異性
(
いせい
)
を
知
(
し
)
り
又
(
また
)
知
(
し
)
らんとして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
中津の旧藩にて、上下の士族が互に
婚姻
(
こんいん
)
の
好
(
よしみ
)
を
通
(
つう
)
ぜざりしは、藩士社会の一大欠典にして、その
弊害
(
へいがい
)
はほとんど人心の底に根拠して動かすべからざるもののごとし。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
冬
(
ふゆ
)
は
低
(
ひく
)
く
地
(
ち
)
を
偃
(
は
)
うて
沈
(
しづ
)
んだ。
舊暦
(
きうれき
)
の
暮
(
くれ
)
が
近
(
ちか
)
く
成
(
な
)
つて
婚姻
(
こんいん
)
の
多
(
おほ
)
く
行
(
おこな
)
はれる
季節
(
きせつ
)
が
來
(
き
)
た。
町
(
まち
)
の
建具師
(
たてぐし
)
の
店先
(
みせさき
)
に
据
(
す
)
ゑられた
簟笥
(
たんす
)
や
長持
(
ながもち
)
から
疎末
(
そまつ
)
な
金具
(
かなぐ
)
が
光
(
ひか
)
るのを
見
(
み
)
るやうに
成
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
負
(
おひ
)
て
婚姻
(
こんいん
)
の
破談
(
はだん
)
に成しは庄兵衞が日頃よりして
我戀
(
わがこひ
)
の
協
(
かなは
)
ぬことを無念に思ひ兄元益を彼方へ
遣
(
つかは
)
し
癲癇
(
てんかん
)
病と言せしより事の茲には及べるなりと深くも
遺恨
(
ゐこん
)
に思ひつゝ
偖
(
さて
)
こそ庄兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
開闢
(
かいびゃく
)
以来今日に至るまで世界中の
事相
(
じそう
)
を
観
(
み
)
るに、各種の人民
相分
(
あいわか
)
れて一群を成し、その一群中に言語文字を共にし、歴史
口碑
(
こうひ
)
を共にし、
婚姻
(
こんいん
)
相通じ、交際相親しみ、飲食衣服の物
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“婚姻”の意味
《名詞》
婚 姻(こんいん)
夫婦と成ること。
(出典:Wiktionary)
婚
常用漢字
中学
部首:⼥
11画
姻
常用漢字
中学
部首:⼥
9画
“婚姻”で始まる語句
婚姻簿
婚姻飛揚