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大目
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おほめ
ふりがな文庫
“
大目
(
おほめ
)” の例文
やがて、
合方
(
あひかた
)
もなしに、
此
(
こ
)
の
落人
(
おちうど
)
は、すぐ
横町
(
よこちやう
)
の
有島家
(
ありしまけ
)
へ
入
(
はひ
)
つた。たゞで
通
(
とほ
)
す
關所
(
せきしよ
)
ではないけれど、
下六同町内
(
しもろくどうちやうない
)
だから
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
て
置
(
お
)
く。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
此
(
こ
)
れから
屹度
(
きつと
)
やらないなら
今日
(
けふ
)
の
處
(
ところ
)
だけは
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
て
戴
(
いたゞ
)
いて
警察
(
けいさつ
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
かれないやうに
伺
(
うかゞ
)
つて
見
(
み
)
てあげるがね、どうしたもんだね」と
勘次
(
かんじ
)
へいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それから又、問題が私にはつきりしてゐない為に私の答へた所でも、あなたの要求された所と一致しなかつたかも知れません。それも
不悪
(
あしからず
)
大目
(
おほめ
)
に見て置いて下さい。以上
はつきりした形をとる為めに
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
末
(
すゑ
)
は
何
(
なに
)
となる
身
(
み
)
ぞ、
兩親
(
れうしん
)
ありながら
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
てあらき
詞
(
ことば
)
をかけたる
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
く、
樓
(
ろう
)
の
主
(
あるじ
)
が
大切
(
たいせつ
)
がる
樣子
(
さま
)
も
怪
(
あや
)
しきに、
聞
(
き
)
けば
養女
(
やうぢよ
)
にもあらず
親戚
(
しんせき
)
にてはもとより
無
(
な
)
く、
姉
(
あね
)
なる
人
(
ひと
)
が
身賣
(
みう
)
りの
當時
(
たうじ
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大倭根子日子賦斗邇
(
おほやまとねこひこふとに
)
の命
一
、
黒田
(
くろだ
)
の
廬戸
(
いほど
)
の宮
二
にましまして、天の下治らしめしき。この天皇、
十市
(
とをち
)
の縣主の祖、
大目
(
おほめ
)
が女、名は
細
(
くはし
)
比賣の命に娶ひて、生みませる御子、
大倭根子日子國玖琉
(
おほやまとねこひこくにくる
)
の命一柱。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
▼ もっと見る
「本當にね。初めての方にはきつとさうお見えになるのでせうねえ。でも私はもうあの方の遊ばすことにはよく慣れてますのでさうは思ひませんよ。それに若しあの方がもと/\風變りでいらつしやるのでしたら、
大目
(
おほめ
)
に見て差上げなくてはね。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
たとひ
紋着
(
もんつき
)
で
袴
(
はかま
)
を
穿
(
は
)
いても、これが
反對
(
うらはら
)
で、
女湯
(
をんなゆ
)
の
揚場
(
あがりば
)
に、
待
(
ま
)
つ
方
(
はう
)
が
旦
(
だん
)
と
成
(
な
)
ると、
時節柄
(
じせつがら
)
、
早速
(
さつそく
)
其
(
そ
)
の
筋
(
すぢ
)
から
御沙汰
(
ごさた
)
があるが、
男湯
(
をとこゆ
)
へ
女
(
をんな
)
の
出入
(
でいり
)
は、
三馬
(
さんば
)
以來
(
いらい
)
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
てある。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
悪口
(
わるぐち
)
は
岡目八目
(
をかめはちもく
)
の然らしむる
所以
(
ゆゑん
)
だと
大目
(
おほめ
)
に見て頂きたい。(九・七・十八)
西洋画のやうな日本画
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
尤
(
もつと
)
も
此
(
この
)
位
(
くれえ
)
ぢや
旦那
(
だんな
)
も
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
てくれべえから
心配
(
しんぺえ
)
はあんめえがなよ」
勘次
(
かんじ
)
は
直
(
すぐ
)
にお
品
(
しな
)
の
病氣
(
びやうき
)
に
心付
(
こゝろづ
)
いて
恁
(
か
)
ういつた。
壁際
(
かべぎは
)
には
藁
(
わら
)
の
器用
(
きよう
)
な
俵
(
たはら
)
が
規則正
(
きそくたゞ
)
しく
積
(
つ
)
み
換
(
かへ
)
られた。お
品
(
しな
)
はそれを一
心
(
しん
)
に
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
二階
(
にかい
)
へ
上
(
あが
)
らせては
些
(
ち
)
と
面倒
(
めんだう
)
、と
云
(
い
)
ふのが、
恁
(
か
)
うして
人參
(
にんじん
)
を
買
(
か
)
ふ
處
(
ところ
)
を
見
(
み
)
られると、
都合
(
つがふ
)
が
惡
(
わる
)
いので、
金子
(
かね
)
を
渡
(
わた
)
さぬわけに
行
(
い
)
かぬぢや。……は、は、
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
やれさ。」と
仰向
(
あふむ
)
けに
椅子
(
いす
)
に
凭
(
よ
)
る。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
目
常用漢字
小1
部首:⽬
5画
“大目”で始まる語句
大目付
大目附
大目玉
大目的
大目利
大目晴
大目附衆
大目付副使