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仰向
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あふむけ
ふりがな文庫
“
仰向
(
あふむけ
)” の例文
抱起
(
だきおこ
)
して「これ、
俯向
(
うつむき
)
に
轉倒
(
ころ
)
ばしゃったな?
今
(
いま
)
に
一段
(
もっと
)
怜悧者
(
りこうもの
)
にならッしゃると、
仰向
(
あふむけ
)
に
轉倒
(
ころ
)
ばっしゃらう、なァ、
孃
(
いと
)
?」と
言
(
い
)
ふとな
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
双肌
(
もろはだ
)
脱いだ儘
仰向
(
あふむけ
)
に寝転んでゐると、明放した二階の窓から向ひの氷屋の
旗
(
フラフ
)
と乾き切つた瓦屋根と真白い綿を積み重ねた様な夏の雲とが見えた。
氷屋の旗
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
玉に
中
(
あた
)
つて死んだものは、
黒羽織
(
くろばおり
)
の大筒方の外には、淡路町の北側に
雑人
(
ざふにん
)
が一人倒れてゐるだけである。大筒方は大筒の側に
仰向
(
あふむけ
)
に倒れてゐた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
グート
息
(
いき
)
をも
継
(
つ
)
かずに
飲
(
の
)
むと、ゴロ/\/\と
喉
(
のど
)
へ
詰
(
つ
)
まつたからウーム、バターリと
仰向
(
あふむけ
)
さまに
顛倒
(
ひつくりかへ
)
つて
了
(
しま
)
ふ。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「おゝ
重
(
おも
)
たかつた」と
少
(
すこ
)
し
汗
(
あせ
)
ばんだ
額
(
ひたひ
)
を
手拭
(
てぬぐひ
)
でふきながら
洋傘
(
かうもり
)
を
仰向
(
あふむけ
)
に
戸口
(
とぐち
)
へ
置
(
お
)
いて、
洋傘
(
かうもり
)
の
中
(
なか
)
へ
其
(
そ
)
の
風呂敷包
(
ふろしきづゝみ
)
を
置
(
お
)
いた。
南
(
みなみ
)
の
女房
(
にようばう
)
はおつたを
見
(
み
)
て
立
(
た
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
御米
(
およね
)
は
宗助
(
そうすけ
)
のする
凡
(
すべ
)
てを
寐
(
ね
)
ながら
見
(
み
)
たり
聞
(
き
)
いたりしてゐた。さうして
布團
(
ふとん
)
の
上
(
うへ
)
に
仰向
(
あふむけ
)
になつた
儘
(
まゝ
)
、
此
(
この
)
二
(
ふた
)
つの
小
(
ち
)
さい
位牌
(
ゐはい
)
を、
眼
(
め
)
に
見
(
み
)
えない
因果
(
いんぐわ
)
の
糸
(
いと
)
を
長
(
なが
)
く
引
(
ひ
)
いて
互
(
たがひ
)
に
結
(
むす
)
び
付
(
つ
)
けた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
致せ
湯責
(
ゆぜめ
)
火
(
ひ
)
責水責
鐵砲
(
てつぱう
)
責
海老
(
えび
)
熊手
(
くまで
)
背割
(
せわり
)
木馬
(
もくば
)
しほから火の
玉
(
たま
)
四十八
具
(
ぐ
)
の責に掛るぞヤイ/\責よ/\との聲諸とも
獄卒
(
ごくそつ
)
共ハツと云樣
無慘
(
むざん
)
なる
哉
(
かな
)
九助を
眞裸
(
まつぱだか
)
にして
階子
(
はしご
)
の上に
仰向
(
あふむけ
)
に寢かし槌の枕を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ね、兄哥。死骸は
仰向
(
あふむけ
)
ぢやなくて、
俯向
(
うつむけ
)
になつて居たさうぢやないか」
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
毎月
(
まいげつ
)
二十五日には北野の天神へ怠らず
参詣
(
まゐ
)
つてゐたが、或日雨の降るなかを弟子が訪ねて
往
(
ゆ
)
くと、五雲は
仰向
(
あふむけ
)
に寝て、両手を組んで枕に当てがひ、両足をあげて
地面
(
ぢべた
)
を踏むやうな真似をしてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
或
(
ある
)
ひは
娘共
(
むすめども
)
が
仰向
(
あふむけ
)
に
臥
(
ね
)
てゐる
時分
(
じぶん
)
に、
上
(
うへ
)
から
無上
(
むしゃう
)
に
壓迫
(
おさへつ
)
けて、つい
忍耐
(
がまん
)
する
癖
(
くせ
)
を
附
(
つ
)
け、
難
(
なん
)
なく
強者
(
つはもの
)
にしてのくるも
彼奴
(
きゃつ
)
の
業
(
わざ
)
。
乃至
(
ないし
)
は……
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
おつたは
開
(
ひら
)
いた
儘
(
まゝ
)
の
洋傘
(
かうもり
)
を
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
の
側
(
そば
)
へ
仰向
(
あふむけ
)
に
置
(
お
)
いて
默
(
だま
)
つて
井戸端
(
ゐどばた
)
へ
行
(
い
)
つて
手水盥
(
てうづだらひ
)
に一
杯
(
ぱい
)
の
水
(
みづ
)
を
汲
(
く
)
んだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
仰向
(
あふむけ
)
に
轉倒
(
ころ
)
ばっしゃらう、なァ、
孃
(
いと
)
」と
言
(
い
)
ふと、
阿呆
(
あはう
)
どのが
啼止
(
なきだま
)
って、「
唯
(
あい
)
」ぢゃといの。(笑ふ)
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
“仰向”で始まる語句
仰向反
仰向様