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了
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ちま
ふりがな文庫
“
了
(
ちま
)” の例文
で、非常な乱暴をやっ
了
(
ちま
)
った。こうなると人間は
獣的嗜慾
(
アニマルアペタイト
)
だけだから、喰うか、飲むか、女でも
弄
(
もてあそ
)
ぶか、そんな事よりしかしない。
予が半生の懺悔
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「残額二圓誰かから借りよう。昨今我々は
逼迫
(
ひっぱく
)
して居るから、早く五圓にして丸善へ持って行かないと、
費
(
つか
)
っ
了
(
ちま
)
いそうだ。」
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
そこでだ、若し後藤肇の行動が、
後前
(
あとさき
)
見ずの乱暴で、其乱暴が
生得
(
うまれつき
)
で、そして、果して真に困ツ
了
(
ちま
)
ふものならばだね、忠志君の鼠賊根性は
怎
(
どう
)
だ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
痛快
(
つうくわい
)
だ! ……
宜
(
よろ
)
しい、
鬼
(
おに
)
を
食
(
く
)
つ
了
(
ちま
)
ひなさい、と
景気
(
けいひ
)
をつけて、
肥
(
ふと
)
つた
奴
(
やつ
)
を、こんがりと
南京
(
なんきん
)
の
中皿
(
ちうざら
)
へ
装込
(
もりこ
)
むだのを、
私
(
わたし
)
が
気
(
き
)
をつけて、
大事
(
だいじ
)
に
毮
(
むし
)
つて、
箸
(
はし
)
で
哺
(
ふく
)
めたんですが
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『
遠
(
とほ
)
くへ
行
(
い
)
ツ
了
(
ちま
)
つて
何
(
ど
)
うする
積
(
つも
)
り?』と、
同
(
おな
)
じ
鱗
(
うろこ
)
の
友達
(
ともだち
)
が
云
(
い
)
つた。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
人を入て
別話
(
わかればなし
)
を持出したから、
私
(
あたし
)
ゃもう踏んだり
蹶
(
け
)
たりの目に逢わされて、
口惜
(
くや
)
しくッて口惜しくッて、何だかもうカッと
逆上
(
のぼ
)
せッ
了
(
ちま
)
って
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
『森川さんの憎いツたらありやしない。
那麽
(
あんな
)
に乱暴しなくたつて
可
(
いい
)
のに、到頭「声きく時」を裂いツ
了
(
ちま
)
つた。……』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「さっさと顔を洗っ
了
(
ちま
)
わないか。新聞なんざ後でも読めるってば。毎朝々々一々他人におこされて
散々原
(
さんざッぱら
)
世話を焼かせていゝ気になってる。もう何時だと思う。十時じゃないか。」
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「また
鼻
(
はな
)
が
鳴
(
な
)
りますね……
澤山
(
たんと
)
然
(
さ
)
うなさい、
中屋
(
なかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
に
遣
(
や
)
つ
了
(
ちま
)
ふから……」
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
実際困ツ
了
(
ちま
)
ふんだ。君自身ぢや痛快だツたツて云ふが、然し、免職になる様な事を仕出かす者にや、まあ誰だツて同情せんよ。それで
此方
(
こつち
)
へ来るにしてもだ。
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
可哀そうだなあ……
僕
(
ぼか
)
ぁ学校なんぞへ
行
(
い
)
きたか無いンだけど……
行
(
い
)
かないと、
阿父
(
おとっ
)
さんがポチを
棄
(
す
)
てッ
了
(
ちま
)
うッて言うもんだから、それでシヨウがないから
行
(
い
)
くンだけども……
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「
媼
(
ばあ
)
さん、
又
(
また
)
豆府
(
とうふ
)
か。そいつを
食
(
く
)
はせると
斬
(
き
)
つ
了
(
ちま
)
ふぞ。」で、
豫
(
かね
)
てこのみの
長船
(
をさふね
)
の
鞘
(
さや
)
を
拂
(
はら
)
つて、
階子段
(
はしごだん
)
の
上
(
うへ
)
を
踏鳴
(
ふみな
)
らしたと……
御自分
(
ごじぶん
)
ではなさらなかつたが、
當時
(
たうじ
)
のお
友
(
とも
)
だちもよく
話
(
はな
)
すし
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「何だか
費
(
つか
)
ッ
了
(
ちま
)
いそうだナ。」
The Affair of Two Watches
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
屹度抜いて上げませうと思つて待つてると、信吾さんに札が無くなつて、
貴君
(
あなた
)
が「むべ山」と「流れもあへぬ」を信吾さんへ
遣
(
やつ
)
たでせう? 私厭になつ
了
(
ちま
)
ひましたよ。ホホヽヽ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
加之
(
しか
)
も一旦貰った女房は去るなと言うでないか? 女房を持つのが堕落なら、何故一念発起して赤の他人になッ
了
(
ちま
)
えといわぬ。一生離れるなとは
如何
(
どう
)
いう
理由
(
わけ
)
だ? 分らんじゃないか?
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「……
冷藏庫
(
れいざうこ
)
に、
紅茶
(
こうちや
)
があるだらう……なんか
言
(
い
)
つて、
呆
(
あき
)
れつ
了
(
ちま
)
ひますわ。」
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
こんな、
寂
(
さび
)
しい
時
(
とき
)
の、
可恐
(
こは
)
いものにはね、
鎧
(
よろひ
)
なんか
着
(
き
)
たつて
叶
(
かな
)
はないや……
向
(
むか
)
つて
行
(
ゆ
)
きや、
消
(
きえ
)
つ
了
(
ちま
)
ふんだもの……
此
(
これ
)
から
冬
(
ふゆ
)
の
中頃
(
なかごろ
)
に
成
(
な
)
ると、
軒
(
のき
)
の
下
(
した
)
へ
近
(
ちか
)
く
來
(
く
)
るつてさ、あの
雪女郎
(
ゆきぢよらう
)
見
(
み
)
たいなもんだから
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『二十三で未だ其気なんだから困ツ
了
(
ちま
)
うよ。』
漂泊
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「こんな、
寂
(
さび
)
しい時の、
可恐
(
こわ
)
いものにはね、鎧なんか着たって叶わないや……向って行きゃ、
消
(
きえ
)
っ
了
(
ちま
)
うんだもの……これから冬の中頃になると、軒の下へ近く来るってさ、あの
雪女郎
(
ゆきじょろう
)
見たいなもんだから、」
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
斬
(
き
)
つ
了
(
ちま
)
へ!
眷属等
(
けんぞくども
)
。」
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“了”の意味
《名詞》
(リョウ)了承。承知。
(出典:Wiktionary)
了
常用漢字
中学
部首:⼅
2画
“了”を含む語句
了解
了簡
終了
不了簡
了見
読了
御了解
仕了
了然
明了
角倉了以
喫了
了簡方
道了
結了
御了簡
了得
秦吉了
完了
速了
...