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一念
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いちねん
ふりがな文庫
“
一念
(
いちねん
)” の例文
あらためて、
是
(
これ
)
から
直
(
す
)
ぐに、
此
(
こ
)
の
杖
(
つゑ
)
のなり
行脚
(
あんぎや
)
をして、
成田山
(
なりたさん
)
へ
詣
(
まう
)
でましてな。……
經一口
(
きやうひとくち
)
も
知
(
し
)
らぬけれども、
一念
(
いちねん
)
に
變
(
かは
)
りはない。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それが
主人
(
しゅじん
)
に
分
(
わ
)
からなくって、かわいそうに
殺
(
ころ
)
されてしまいましたが、
主人
(
しゅじん
)
のためを
思
(
おも
)
う
一念
(
いちねん
)
が
首
(
くび
)
に
残
(
のこ
)
って、
飛
(
と
)
んでいって、
大蛇
(
おろち
)
をかみ
殺
(
ころ
)
してしまったのです。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
殆
(
ほと
)
んど
闇黒
(
やみ
)
に
全體
(
ぜんたい
)
を
包
(
つゝ
)
まれて
居
(
を
)
つたが、
私
(
わたくし
)
の
一念
(
いちねん
)
の
屆
(
とゞ
)
いて
幾分
(
いくぶ
)
か
神經
(
しんけい
)
の
鋭
(
するど
)
くなつた
爲
(
ため
)
か、それとも
瞳
(
ひとみ
)
の
漸
(
やうや
)
く
闇黒
(
あんこく
)
に
馴
(
な
)
れた
爲
(
ため
)
か、
私
(
わたくし
)
は
辛
(
からう
)
じて
其
(
その
)
燈光
(
ひかり
)
の
主體
(
ぬし
)
を
認
(
みと
)
め
得
(
え
)
た
途端
(
とたん
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
一念
(
いちねん
)
此處
(
こヽ
)
に
集
(
あつ
)
まりては
今更
(
いまさら
)
に
紛
(
まぎ
)
らはすべき
手段
(
しゆだん
)
もなく、
朝
(
あさ
)
も
晝
(
ひる
)
も
燭
(
しよく
)
をとりても、はては
學校
(
がくかう
)
へ
行
(
ゆ
)
きても
書
(
しよ
)
を
開
(
ひ
)
らきても、
西行
(
さいぎやう
)
の
歌
(
うた
)
と
令孃
(
ひめ
)
の
姿
(
すがた
)
と
入
(
い
)
り
亂
(
み
)
だれて
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
を
離
(
はな
)
れぬに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一念
(
いちねん
)
弥陀仏
(
みだぶつ
)
、
即滅
(
そくめつ
)
無量
(
むりやう
)
罪障
(
ざいしやう
)
と聞けど、わが如き極重悪人の罪を救はれざらむ事、もとより覚悟の前ぞかし。
南無
(
なむ
)
摩里阿
(
マリア
)
如来
(
によらい
)
。南無摩里阿如来と両手を合はせて打泣き/\方丈に帰り来りつ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
一念
(
いちねん
)
ここに及ぶ
毎
(
ごと
)
に、
胸
(
むね
)
裂
(
さ
)
け
腸
(
はらわた
)
砕
(
さ
)
けて、
真
(
しん
)
に
悔恨
(
かいこん
)
已
(
や
)
む
能
(
あた
)
わざるなり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
驚破
(
すわ
)
といへば、
射
(
い
)
て
落
(
おと
)
さんず心も
失
(
う
)
せ、はじめの
一念
(
いちねん
)
も
疾
(
と
)
く忘れて、
野
(
の
)
にありといふ
古社
(
ふるやしろ
)
、其の
怪
(
あやしみ
)
を聞かうともせず、
目
(
ま
)
のあたりに車を廻すあからさまな
媼
(
おうな
)
の形も
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それで、
亞尼
(
アンニー
)
は、いよ/\
弦月丸
(
げんげつまる
)
が
沈沒
(
ちんぼつ
)
したと
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
、
身
(
み
)
も
世
(
よ
)
にあられず、
私共
(
わたくしども
)
に
濟
(
す
)
まぬといふ
一念
(
いちねん
)
と、
其
(
その
)
息子
(
むすこ
)
の
悔悟
(
くわいご
)
とを
祈
(
いの
)
るが
爲
(
ため
)
に、
浮世
(
うきよ
)
の
外
(
そと
)
の
尼寺
(
あまでら
)
に
身
(
み
)
を
隱
(
かく
)
したのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
たゞ
如何
(
いか
)
にして
此
(
この
)
厚意
(
かうゐ
)
に
酬
(
むく
)
いんかとの
一念
(
いちねん
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“一念”の意味
《名詞》
一つのことを心に深く思うこと。
(仏教)ごく短時間。
(仏教)少し心を動かすこと。
(仏教)一度の念仏。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“一念”で始まる語句
一念一植
一念万年
一念發起
一念称名声