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駆
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かけ
ふりがな文庫
“
駆
(
かけ
)” の例文
旧字:
驅
多助は戸田様のお屋敷へ炭を持ってまいり、帰ろうとして不図目に付いた荷札に、実父の姓名があるに、思わず縁の方より
駆
(
かけ
)
より
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
両手で
空
(
くう
)
を
掴
(
つか
)
んで煙を
掻分
(
かきわ
)
けるように、火事じゃ、と
駆
(
かけ
)
つけた居士が、(やあ、お谷、軒をそれ火が
嘗
(
な
)
めるわ、ええ何をしとる)
半島一奇抄
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
鶉
(
うずら
)
の
腹
(
はら
)
を
抱
(
かか
)
えたなり、ホテルへ帰って
勘定
(
かんじょう
)
を済まして、
停車場
(
ステーション
)
へ
駆
(
かけ
)
つけると、プラットフォームに大きな
網籠
(
あみかご
)
があった。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
翌
朝
(
てう
)
は早く出てブレラの
美術館
(
ピナコテカ
)
が
開
(
あ
)
くまで市内の各所を
駆
(
かけ
)
歩いた。スフオルチエスコの
古城
(
こじやう
)
は
方形
(
はうけい
)
の珍しい城であつた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
清子夫人がそんな女か
何
(
ど
)
うかはよく知らないが、唯この婦人を中心に泡鳴氏と王堂氏が
追
(
お
)
つ
駆
(
かけ
)
つこをしてゐるのは面白い。手製ではあるが二人とも日本一の文学者ださうだ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
ここもとにこそありつれと、禅師が前を幾たび走り過ぐれども、更に禅師を見る事なし。堂の方に
駆
(
かけ
)
りゆくかと見れば、庭をめぐりて
躍
(
をど
)
りくるひ、
遂
(
つひ
)
に疲れふして起き来らず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
だが、橘の顔はぞくぞくするほどの予感で、
蒼
(
あお
)
ざめてその色を
喪
(
うしの
)
うて行った。それは彼らがそのいのちの的を
射
(
い
)
りあうために遠くに
駆
(
かけ
)
って行ったものに、
毛毫
(
もうごう
)
相違なかったからだった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
一分間の後、私たちは乗心地のよい
回転馬車
(
ランドウ
)
に座を占めて、見馴れぬ古風なデヴォンシャの市を
駆
(
かけ
)
らせていた。グレゴリ警部は今度の事件で胸一杯だったと見え、話は後から後へと迸り出た。
白銀の失踪
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
「お前様達、一里
駆
(
かけ
)
ッこをするのかね」と爺さん達は眼を
円
(
まる
)
くしている。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
さんだんにうねりてみゆるお
河童
(
かつぱ
)
の髪ゆりていまし
駆
(
かけ
)
りくるかな
小熊秀雄全集-01:短歌集
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
余り早くお
駆
(
かけ
)
なさらないが
好
(
い
)
いわ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
と
此
(
こ
)
の
時
(
とき
)
濠端
(
ほりばた
)
へ
駆
(
かけ
)
つけたは、もつぺと
称
(
とな
)
へる
裁着
(
たつゝけ
)
やうの
股引
(
もゝひき
)
を
穿
(
は
)
いた
六十
(
むそじ
)
余
(
あま
)
りの
背高
(
せたか
)
い
老爺
(
おやぢ
)
で、
腰
(
こし
)
から
下
(
した
)
は、
身躰
(
からだ
)
が
二
(
ふた
)
つあるかと
思
(
おも
)
ふ、
大
(
おほき
)
な
麻袋
(
あさぶくろ
)
を
提
(
さ
)
げたのを、
脚
(
あし
)
と
一所
(
いつしよ
)
に
飛
(
と
)
ばして
来
(
き
)
て
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
智恵
(
ちゑ
)
のない
声
(
こゑ
)
をしながら、
無暗
(
むやみ
)
に
人
(
ひと
)
を
呼
(
よ
)
んで、
雪枝
(
ゆきえ
)
は
山路
(
やまみち
)
を
駆
(
かけ
)
づり
廻
(
まは
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
放
(
はな
)
すが
疾
(
はや
)
いか、
猿
(
さる
)
は
方々
(
はう/″\
)
を
駆
(
かけ
)
ずり
廻
(
まは
)
つて
勝手放題
(
かつてはうだい
)
な
道楽
(
だうらく
)
をする、
夜中
(
よなか
)
に
月
(
つき
)
が
明
(
あかる
)
い
時
(
とき
)
寺
(
てら
)
の
門
(
もん
)
を
叩
(
たゝ
)
いたこともあつたさうだし、
人
(
ひと
)
の
庖厨
(
くりや
)
へ
忍
(
しの
)
び
込
(
こ
)
んで、
鍋
(
なべ
)
の
大
(
おほき
)
いのと
飯櫃
(
めしびつ
)
を
大屋根
(
おほやね
)
へ
持
(
も
)
つてあがつて
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
男は
深疵
(
ふかで
)
だったけれども気が
確
(
たしか
)
で、いま
駆
(
かけ
)
つけた者を見ると
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
駆
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
“駆”を含む語句
先駆
追駆
前駆
駆使
駆歩
駆込
駆使部
疾駆
駆落
駆競
駆廻
駆引
遠駆
馳駆
駆逐
長駆
駆出
駆逐艦
烏啼天駆
先駆者
...