馬鹿々々ばか/\)” の例文
れと云れて女房にようばうほゝふくらし女房が何で邪魔じやまなるお光殿もお光殿此晝日中ひるひなか馬鹿々々ばか/\しいと口にはいはねどつん/\するを長助夫と見て取つて其方が氣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しかもその臆斷おくだんに、はらなか彽徊ていくわいすること馬鹿々々ばか/\しいのにいて、わすれた洋燈らんぷやうやくふつとした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しか其頃そのころはもうさういふこと他人たにん批難ひなんするのは馬鹿々々ばか/\しいといふ意見いけんつてゐる學生がくせいかたおほかつた。
平常へいぜいいたいむすめかほずにまする、れをばなん馬鹿々々ばか/\しいおやなしでもひろつてつたやうに大層たいさうらしい、もの出來できるの出來できぬのと其樣そんくちけたもの
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
馬鹿々々ばか/\しい。いてると、強盜がうたう徘徊はいくわいするといふので、非常線ひじやうせんつてたのであつた。
ひとたらをかしからうし、おきになつても馬鹿々々ばか/\しい。
湯どうふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
餘程たらぬ生れ付にて下女仲間にても馬鹿々々ばか/\とて遊びものにされる者あり吾助は思ふやう此女ならば必定ひつぢやう我が言ことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
けれどもかれさびしみは、かれおもつた極端きよくたんほどに、強烈きやうれつ程度ていどなものでないから、かれ其所そこまで猛進まうしんするまへに、それも馬鹿々々ばか/\しくなつてめて仕舞しまふ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ほん馬鹿々々ばか/\しいとつてはれほどのこと今日けふまでだまつてるといふことりますものか、あんま御前おまへ温順おとなすぎるから我儘がまんがつのられたのであろ、いたばかりでもはら
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
れたこツたわ。馬鹿々々ばか/\しい。」
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
その級友きふいう動作どうさべつ自分じぶんちがつたところもないやうなのをて、かれます/\馬鹿々々ばか/\しいおこした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)