音樂おんがく)” の例文
新字:音楽
マーキュ なんぢゃ、調子てうしあはせて? 吾等われら樂人扱がくにんあつかひにするのか? 樂人扱がくにんあつかひにりゃ、みゝ顛覆でんぐりかへらする音樂おんがくきかす。準備よういせい。
多分たぶんう』とあいちやんはおそる/\こたへました、『だけど、わたし音樂おんがくならときには、ときたなくてはならないわ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
みねたにかゝおもひくれなゐこずゑ汽車きしやさへ、とゞろきさへ、おとなきけむりの、ゆきなすたきをさかのぼつて、かる群青ぐんじやうくもひゞく、かすかなる、微妙びめうなる音樂おんがくであつた。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたくし時折ときをり種々いろ/\こと妄想まうざうしますが、往々わう/\幻想まぼろしるのです、或人あるひとたり、またひとこゑいたり、音樂おんがくきこえたり、またはやしや、海岸かいがん散歩さんぽしてゐるやうにおもはれるときります。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
とき神學しんがく議論ぎろんまであらはれて一しきりはシガーのけむ熢々濛々ぼう/\もう/\たるなかろくしち人面じんめん隱見いんけん出沒しゆつぼつして、甲走かんばしつた肉聲にくせい幾種いくしゆ一高一低いつかういつてい縱横じゆうわうみだれ、これにともな音樂おんがくはドスンとたくおと
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
このめづらしき音樂おんがく妙手めうしゆ握手あくしゆほまれんとひしめくのである。
何故なぜぎん調しらべ」ぢゃ? 何故なぜ音樂おんがくぎん調しらべ」ぢゃ?……猫腸絃子サイモン・キャトリングどん、さ、なんとぢゃ?
『さうよ』とつてあいちやんは、『私達わたしたち佛蘭西語フランスご音樂おんがくとをならつたわ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ピータ ほい、眞平御免まっぴらごめんなれぢゃ。足下おぬし唄方うたかたであったものを。乃公おれかはってはう。そも/\「音樂おんがくぎん調しらべ」とっぱ、はて、とかく樂人がくじんは金貨にはうありつかぬからぢゃ。
『あァ!それならおまへのは眞個ほんとう學校がくかうではなかつたのだ』と海龜うみがめだいなる確信かくしんもつて、『いまわたしどものはうでは其麽そんなものはみん課目表くわもくへうをはりにある、「佛蘭西語フランスごや、音樂おんがくや、それから洗濯せんだく——其他そのた」』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)