第一、面魂がなんとも物凄くて癪にさわるから、是が非でもモリモリ食ってやりたいと思うね。切身を買ってきて大いに食うべきであったよ。
安吾の新日本地理:05 消え失せた沙漠―大島の巻―― (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
見たところ柔和なうちに精悍な面魂と、油断のない歩きぶりと、殺気を帯びた歯切れのよい挨拶ぶりを聞いて、なんだか一種異様な印象を与えられました。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
鬼気を含んで陰々たる大悪無双の面魂! 誠や後年本朝における三大盗の一人として、太閤秀吉を桃山城の、寝所に刺さんと忍び入り、見現わされて捕えられ、三条河原に引き出され
僕の本名の弱々しげなのにひきかえて、なんと悪びれぬ面魂をしていることよ。わが運勢よ、竹庵先生が治療の手腕に似て、強引に逞しくあれ! 人は僕のことを「ばか図々しい。」と云います。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記― (新字新仮名) / 中島敦(著)
銭形平次捕物控:282 密室 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「ふうむ……面魂の強そうなことをいう。して、生命がけで帰ったら、どれ程な効があると存じてか」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どこでか見たことのあるような男である。どうも見覚えのあるような面魂——そうだそうだ、土佐の坂本竜馬だ、あの男によく似ている、見れば見るほど坂本竜馬に似ている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
そうか、どれを見ても、たのもしい面魂、早速、われわれの旗挙げに、加盟をゆるすが、しかしわれらの志は、黄巾賊の輩の如く、野盗掠奪を旨とするのとは違うぞ。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
品物の面魂を見てごらん。ジッとイノチを狙っているね。そういうのが三十や五十はあるだろう。
明治開化 安吾捕物:19 その十八 踊る時計 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
彼は精悍な面魂をして、多田嘉助が睨み曲げたという松本城の天守閣を横に睨み
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんな事だろうな、あの面魂じゃ」
銭形平次捕物控:079 十七の娘 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
やっぱりそれだけの面魂を持たなきゃならねえ。
大菩薩峠:35 胆吹の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その面魂、ちっとも油断がならなかった。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)