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身柄
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みがら
ふりがな文庫
“
身柄
(
みがら
)” の例文
舷の釘に彼の
衣類
(
きもの
)
と覚しき絣の切れ端が、残されていたのとで、死人の
身柄
(
みがら
)
なり自殺の動機なりが分明した
由
(
よし
)
記されてありました。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
しかし、現に盗品をたずさえていたという当面の罪はまぬかれず、豊雄の
身柄
(
みがら
)
は国守の役所にひきわたされて、牢に入れられた。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
人
(
ひと
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つものは
夫
(
そ
)
れ
丈
(
だけ
)
に
苦勞
(
くらう
)
が
多
(
おほ
)
く、
里方
(
さとかた
)
が
此樣
(
このやう
)
な
身柄
(
みがら
)
では
猶更
(
なほさら
)
のこと
人
(
ひと
)
に
侮
(
あなど
)
られぬやうの
心懸
(
こゝろが
)
けもしなければ
成
(
な
)
るまじ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
若者
(
わかもの
)
たちは
老人
(
ろうじん
)
のそばにやってきて、
不思議
(
ふしぎ
)
な
身柄
(
みがら
)
のわからない
船
(
ふね
)
が、
港
(
みなと
)
の
内
(
うち
)
にはいっていることを
告
(
つ
)
げたのであります。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
横眼で
睨
(
にら
)
んでは
舌舐
(
したねぶ
)
りをする(文三は何故か昇の妻となる者は必ず
愚
(
おろか
)
で醜い代り、権貴な人を親に持った、
身柄
(
みがら
)
の善い婦人とのみ思いこんでいる)
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
あるいはじぶんの
身柄
(
みがら
)
をかくすことに成功するかもしれないと考え、全身の力をこめて、大男のあごをつきあげた。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
禰宜 人妻にしては、
艶々
(
つやつや
)
と
所帯気
(
しょたいげ
)
が
一向
(
いっこう
)
に見えぬな。また所帯せぬほどの
身柄
(
みがら
)
とも見えぬ。
妾
(
めかけ
)
、てかけ、
囲
(
かこい
)
ものか、これ、
霊験
(
あらたか
)
な神の
御前
(
みまえ
)
じゃ、明かに申せ。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もともと、かれは江戸で、お千絵様という女性を
墨屋敷
(
すみやしき
)
の穴蔵部屋へ押し込めていた当時からして、
金箔付
(
きんぱくつき
)
の隠密組のひとりという
身柄
(
みがら
)
は、こっちも知っていたのに!
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
剰
(
あまつさ
)
え
謀判
(
ぼうはん
)
の罪を犯したことが明白になり、
身柄
(
みがら
)
を吉長に下げ渡されて即時に首を
刎
(
は
)
ねられた。
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
はんこを捺して人間の
身柄
(
みがら
)
を引取ったこともはじめてだったが、変な気のものであった。
生涯の垣根
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
彼
(
かれ
)
はその
姉
(
あね
)
の
訪問
(
はうもん
)
によつて、その
身柄
(
みがら
)
や
教養
(
けうやう
)
の
程度
(
ていど
)
を、ほゞ
推察
(
すゐさつ
)
することが
出来
(
でき
)
た。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
相当
(
さうたう
)
な
身柄
(
みがら
)
の
家
(
いへ
)
に
育
(
そだ
)
つただけに青木さん
夫婦
(
ふうふ
)
は
相方
(
さうはう
)
共に品のいい十人
並
(
なみ
)
な
容姿
(
ようし
)
の
持主
(
もちぬし
)
で、
善良
(
ぜんりやう
)
な
性格
(
せいかく
)
ながらまた
良家
(
りやうか
)
の子らしい、矜
持
(
ぢ
)
と、
幾
(
いく
)
らか
見
(
み
)
えを
張
(
は
)
るやうな
氕質
(
きしつ
)
もそなへてゐた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其の
後
(
ご
)
左膳も病に
臥
(
ふ
)
し、死する
臨終
(
いまわ
)
に
我
(
われ
)
を枕元に招き、
我
(
わ
)
が
亡
(
な
)
き跡にて此の孫を其の
方
(
ほう
)
の娘となし、成長の
後
(
のち
)
身柄
(
みがら
)
ある
家
(
いえ
)
へ
縁付
(
えんづ
)
けくれ、頼む、と
我師
(
わがし
)
の
遺言
(
ゆいごん
)
、それよりいさを養女となせしが
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小木曾
(
をぎそ
)
をとめの
身柄
(
みがら
)
には
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
息子
(
むすこ
)
はいまでは、この
都
(
みやこ
)
でなに
不自由
(
じゆう
)
なく
暮
(
く
)
らしていられる
身柄
(
みがら
)
でありましたから、
父親
(
ちちおや
)
に、なんでも
珍
(
めずら
)
しそうなものを
持
(
も
)
ってきて、もてなしました。
山へ帰りゆく父
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
品子がこの猫の
身柄
(
みがら
)
について福子に
嫌味
(
いやみ
)
な手紙を出したり、塚本を通してあんなに
執拗
(
しつッこ
)
く頼んだりした動機と云うものを、
一寸
(
ちょっと
)
説明しておかなければならないのであるが、正直のところ
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
治明博士は、聖者を迎える前に、レザール氏の
身柄
(
みがら
)
と
業績
(
ぎょうせき
)
について述べた。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
しかし
身柄
(
みがら
)
は、錦小路殿へひきとられ、直義の養子となって、なのりも
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
はかなき
今
(
いま
)
の
身柄
(
みがら
)
には
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
私
(
わたし
)
はそのときちゃんと
知
(
し
)
って、
身柄
(
みがら
)
のわからない……
今
(
いま
)
までに、
見
(
み
)
たことのない
船
(
ふね
)
だなとは
思
(
おも
)
っていた。
カラカラ鳴る海
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして程なく、武松の
身柄
(
みがら
)
は、この地からさらに遠い
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
高氏どのの
身柄
(
みがら
)
。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
身
常用漢字
小3
部首:⾝
7画
柄
常用漢字
中学
部首:⽊
9画
“身柄”で始まる語句
身柄相応