“金箔付”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんぱくつ50.0%
きんぱくつき50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かどの荒物屋の小母さんてば、お前たちの姉さんは、見返りお綱っていう金箔付きんぱくつきだッていったよ。姉ちゃん——金箔付きって何のこと?
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこへ乗込もうという神楽師ならば、これは探りを入れるまでもない、金箔付きんぱくつきの神楽師だと思いました。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
金箔付きんぱくつきの白浪なので、この辺のことは、くどく聞くまでもなく、四、五杯の盃をやりとりする雑談の間に察して
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もともと、かれは江戸で、お千絵様という女性を墨屋敷すみやしきの穴蔵部屋へ押し込めていた当時からして、金箔付きんぱくつきの隠密組のひとりという身柄みがらは、こっちも知っていたのに!
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)