“金箔摺”の読み方と例文
読み方割合
はくずり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぬりの陣笠に、金箔摺はくずりの紋が、朝露に濡れていた。大きな口、濃い眉、そして滅多にない長づらの人物である。年ごろは三十がらみとしか見えないが、烱々けいけいと光る眼が、むしろ底気味わるいほどだった。
山浦清麿 (新字新仮名) / 吉川英治(著)