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月見草
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つきみさう
ふりがな文庫
“
月見草
(
つきみさう
)” の例文
夕涼
(
ゆふすゞ
)
みには
脚
(
あし
)
の
赤
(
あか
)
き
蟹
(
かに
)
も
出
(
い
)
で、
目
(
め
)
の
光
(
ひか
)
る
鮹
(
たこ
)
も
顯
(
あらは
)
る。
撫子
(
なでしこ
)
はまだ
早
(
はや
)
し。
山百合
(
やまゆり
)
は
香
(
か
)
を
留
(
と
)
めつ。
月見草
(
つきみさう
)
は
露
(
つゆ
)
ながら
多
(
おほ
)
くは
別莊
(
べつさう
)
に
圍
(
かこ
)
はれたり。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
狹
(
せま
)
い
庭
(
には
)
の
垣根
(
かきね
)
に
黄色
(
きいろ
)
な
蝶
(
てふ
)
が
幾
(
いく
)
つも
止
(
とま
)
つて
頻
(
しき
)
りに
羽
(
はね
)
を
動
(
うご
)
かして
居
(
ゐ
)
るやうに一つ/\にひらり/\と
開
(
ひら
)
いては
夜目
(
よめ
)
にもほつかりと
匂
(
にほ
)
うて
居
(
ゐ
)
る
月見草
(
つきみさう
)
は
自分等
(
じぶんら
)
の
夜
(
よる
)
が
來
(
き
)
たと
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
十九と聞きましたが、
境遇
(
きやうぐう
)
のせゐか、年よりはふけて、二十二三と言つても通るでせう。少し陰氣な感じですが、素晴しい美人で、何となく
藪蔭
(
やぶかげ
)
に咲き
誇
(
ほこ
)
つて居る
月見草
(
つきみさう
)
を思はせる娘でした。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
河土手に蛍の
臭
(
にほ
)
ひすずろなれど
朝間
(
あさま
)
はさびし
月見草
(
つきみさう
)
の花
雀の卵
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
芥
(
あくた
)
に流れて寄れる
月見草
(
つきみさう
)
の
蕊
(
しべ
)
なれ。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
▼ もっと見る
二時
(
やつ
)
さがりに
松葉
(
まつば
)
こぼれて、
夢
(
ゆめ
)
覺
(
さ
)
めて
蜻蛉
(
とんぼ
)
の
羽
(
はね
)
の
輝
(
かゞや
)
く
時
(
とき
)
、
心太
(
ところてん
)
賣
(
う
)
る
翁
(
おきな
)
の
聲
(
こゑ
)
は、
市
(
いち
)
に
名劍
(
めいけん
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぐに
似
(
に
)
て、
打水
(
うちみづ
)
に
胡蝶
(
てふ/\
)
驚
(
おどろ
)
く。
行水
(
ぎやうずゐ
)
の
花
(
はな
)
の
夕顏
(
ゆふがほ
)
、
納涼臺
(
すゞみだい
)
、
縁臺
(
えんだい
)
の
月見草
(
つきみさう
)
。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
指にはさみぬ、
月見草
(
つきみさう
)
。
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
前栽
(
せんざい
)
の
強物
(
つはもの
)
の、
花
(
はな
)
を
頂
(
いたゞ
)
き、
蔓手綱
(
つるたづな
)
、
威毛
(
をどしげ
)
をさばき、
裝
(
よそほ
)
ひに
濃
(
こ
)
い
紫
(
むらさき
)
を
染
(
そめ
)
などしたのが、
夏
(
なつ
)
の
陽炎
(
かげろふ
)
に
幻影
(
まぼろし
)
を
顯
(
あら
)
はすばかり、
聲
(
こゑ
)
で
活
(
い
)
かして、
大路
(
おほぢ
)
小路
(
こうぢ
)
を
縫
(
ぬ
)
つたのも
中頃
(
なかごろ
)
で、やがて
月見草
(
つきみさう
)
、
待
(
まつ
)
よひ
草
(
ぐさ
)
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
濡
(
ぬ
)
れた黄いろの
月見草
(
つきみさう
)
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
草
(
くさ
)
がくれの
艫
(
とも
)
に、
月見草
(
つきみさう
)
の
咲
(
さ
)
いた、
苫掛船
(
とまかけぶね
)
が、つい
手
(
て
)
の
屆
(
とゞ
)
くばかりの
處
(
ところ
)
、
白砂
(
しらすな
)
に
上
(
あが
)
つて
居
(
ゐ
)
て、やがて
蟋蟀
(
こほろぎ
)
の
閨
(
ねや
)
と
思
(
おも
)
はるゝのが、
數百
(
すうひやく
)
一群
(
ひとむれ
)
の
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
の、
羅
(
うすもの
)
の
羽
(
はね
)
をすいと
伸
(
のば
)
し、すつと
舞
(
ま
)
ふにつれて、サ
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“月見草”の意味
《名詞》
月見草 (つきみぐさ、つきみそう)
アカバナ科マツヨイグサ属に属する多年草の一種。学名:Oenothera tetraptera。夏の夕方に白い花がひらき、しだいに赤みを帯びて朝までにしぼむ。
まつよいぐさ、おおまつよいぐさの俗称。
(出典:Wiktionary)
“月見草(ツキミソウ)”の解説
ツキミソウ(月見草、Oenothera tetraptera、つきみぐさ)は、アカバナ科マツヨイグサ属に属する二年草または多年草である。
(出典:Wikipedia)
月
常用漢字
小1
部首:⽉
4画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“月見”で始まる語句
月見
月見堂
月見寺
月見橋
月見櫓
月見茸
月見団子
月見小草