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御意
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ぎよい
ふりがな文庫
“
御意
(
ぎよい
)” の例文
可笑
(
をかし
)
なお話をいたしましたが、
策伝
(
さくでん
)
の話より、一
層
(
そう
)
御意
(
ぎよい
)
に
適
(
かな
)
ひ、
其後
(
そののち
)
数度
(
たび/\
)
御前
(
ごぜん
)
に
召
(
め
)
されて
新左衛門
(
しんざゑもん
)
が、
種々
(
しゆ/″\
)
滑稽雑談
(
こつけいざつだん
)
を
演
(
えん
)
じたといふ。
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
秀林院様は御勘考の上、御返事なされ候べしと、澄見には
御意
(
ぎよい
)
なされ候へども、中々しかとせる御決心もつきかね候やうに見上げ候。
糸女覚え書
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
遂て遣はすシテ其
遺書
(
かきおき
)
を
持參
(
ぢさん
)
致居るかと問るゝに
御意
(
ぎよい
)
の如く
持參
(
ぢさん
)
仕つりしと吉兵衞は
懷中
(
ふところ
)
より取出して
指出
(
さしいだ
)
しければ越前守殿是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
御意
(
ぎよい
)
にござります。
舳
(
みよし
)
に
据
(
す
)
えました
其
(
そ
)
の
五位鷺
(
ごゐさぎ
)
が
翼
(
つばさ
)
を
帆
(
ほ
)
に
張
(
は
)
り、
嘴
(
くちばし
)
を
舵
(
かぢ
)
に
仕
(
つかまつ
)
りまして、
人手
(
ひとで
)
を
藉
(
か
)
りませず
水
(
みづ
)
の
上
(
うへ
)
を
渡
(
わた
)
りまする。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
かやうに様々
計
(
はから
)
ひ申しければ、秀次も自ら御心を移され、内々にお支度ありて、大名小名によらず、
御意
(
ぎよい
)
に従ふべきと思召す者共には、お手前にてお茶を下され、或は御太刀、刀
聞書抄:第二盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
これが又禿の
御意
(
ぎよい
)
に入つたところで、女め
熟
(
つらつ
)
ら
高利
(
アイス
)
の
塩梅
(
あんばい
)
を見てゐる内に、いつかこの商売が面白くなつて来て、この
身代
(
しんだい
)
我物と考へて見ると、一人の親父よりは
金銭
(
かね
)
の方が大事
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「さあ、そりや分らない。すべては
運命
(
うんめい
)
の
神様
(
かみさま
)
の
御意
(
ぎよい
)
のまゝなんだからな。」
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「それから、二人で始めましたよ。下地は好きなり
御意
(
ぎよい
)
はよしと來ましたね、あの野郎と背中合せになつて、てんでの銚子から、呑むほどに浴びる程に、どぜう汁が來た時は、もう大ヘベレケ」
銭形平次捕物控:250 母娘巡礼
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
用ゆべし越前には少身の由萬端行屆まじお
手前達
(
てまへたち
)
に於て宜く心付致さるべしとの
御意
(
ぎよい
)
なれば越前守は願の通り再吟味の
台命
(
たいめい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宛然
(
ゑんぜん
)
僕にその
硯屏
(
けんびやう
)
を買ふ義務でもありさうな
口吻
(
こうふん
)
である。しかし
御意
(
ぎよい
)
通りに買つたことを
未
(
いま
)
だに後悔してゐないのは室生の為にも僕の為にも
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
欣懐
(
きんくわい
)
と云ふ
外
(
ほか
)
はない。
野人生計事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
近侍
(
きんじ
)
のもの。侍「ハアー。殿「
今宵
(
こよひ
)
は十五
夜
(
や
)
で
有
(
あ
)
るの。侍「
御意
(
ぎよい
)
に
御座
(
ござ
)
ります。殿 ...
昔の大名の心意気
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
御意
(
ぎよい
)
、」と
一同
(
いちどう
)
川岸
(
かはぎし
)
に
休息
(
きうそく
)
する。
向
(
むか
)
ふ
岸
(
ぎし
)
へのそ/\と
出
(
で
)
て
来
(
き
)
たものがあつた。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「では
御意
(
ぎよい
)
に召したのが、へえ?」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
なす治助なるか
御意
(
ぎよい
)
に御座りますと答るにコレ此請取に覺えあるかと尋ねければ治助は是を見て此請取は
昨日
(
さくじつ
)
廣小路
(
ひろこうぢ
)
の店にて
商
(
あきな
)
ひを致し
手付
(
てつけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
宛然
(
ゑんぜん
)
僕にその硯屏を買ふ義務でもありさうな
口吻
(
こうふん
)
である。しかし
御意
(
ぎよい
)
通りに買つたことを
未
(
いま
)
だに
後悔
(
こうくわい
)
してゐないのは室生のためにも僕のためにも
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
欣懐
(
きんくわい
)
といふ
外
(
ほか
)
はない。
身のまはり
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
既
(
すで
)
に
獻立
(
こんだて
)
して
待
(
ま
)
ちたれば
直
(
たゞ
)
ちに
膳部
(
ぜんぶ
)
を
御前
(
ごぜん
)
に
捧
(
さゝ
)
げつ。「いま
一膳
(
いちぜん
)
はいかゞ
仕
(
つかまつ
)
らむ」と
伺
(
うかゞ
)
へば、
幼君
(
えうくん
)
「さればなり
其
(
その
)
膳
(
ぜん
)
は
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
に
遣
(
つか
)
はせ」との
御意
(
ぎよい
)
、
役人
(
やくにん
)
訝
(
いぶか
)
しきことかなと
御顏
(
おんかほ
)
を
瞻
(
みまも
)
りて
猶豫
(
ためら
)
へり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
し
御意
(
ぎよい
)
あらば
立所
(
たちどころ
)
に
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「へゝゝゝ、
恐
(
おそ
)
れながら
御意
(
ぎよい
)
にまかせ、
早速
(
さつそく
)
おん
対手
(
あひて
)
」と
按摩
(
あんま
)
が
云
(
い
)
ふ。
怪力
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「勿論かやうなお姿にしたのは
御意
(
ぎよい
)
に入らぬことでございませう。しかしわたしは御承知の通り、日本の
画師
(
ゑし
)
でございます。日本の画師はあなた様さへ、日本人にする
外
(
ほか
)
はございますまい。
何
(
なん
)
とさやうではございませんか?」
わが散文詩
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かう
御意
(
ぎよい
)
遊ばすのでございまする。
芋粥
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“御意”の意味
《名詞》
相手の考えや指図などの尊敬語。
《感動詞》
位の高い相手の指示に対して同意、承服する返事。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
意
常用漢字
小3
部首:⼼
13画
“御意”で始まる語句
御意趣
御意之趣
御意嚮
御意外
御意見無用
御意得度思召