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飯田町
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いひだまち
四六
版から四六
倍の雑誌に
移る
迄には
大分沿革が有るのですが、今は
能く覚えません、
印刷所も
飯田町の
中坂に
在る
同益社と
云ふのに
易へて
飯田町の
格子戸は
音にも
知らじと
思召、
是れが
備へは
立てもせず、
防禦の
策は
取らざりき。
まだ
我樂多文庫の
發刊に
成らない
以前と
思ふ……
大學へ
通はるゝのに、
飯田町の
下宿においでの
頃、
下宿の
女房さんが
豆府屋を、とうふ
屋さんと
呼び
込む——
小さな
下宿でよく
聞える——
聲がすると
時はあるもの
飯田町の
學校より
歸りがけ、
日暮れ
前の
川岸づたひを
淋しく
來れば、うしろより、
掛け
聲いさましく
駈け
拔けし
車のぬしは
令孃なりけり、
何處の
歸りか
高髷おとなしやかに
見附を
入つて、
牛込から、
飯田町へ
曲るあたりの
帳場に、(
人力)を
附着けて、
一寸(
分)の
字の
形にしたのに、
車をつくりに
添へて、
大きく
一字にした
横看板を、
通りがかりに
見て、それを
先生に
飯田町のお
波が
事を
知つてかと
問ひかけるに、お
福は百
年も
前からと
言はぬばかりにして、
夫れを
御存じの
無いは
此處の
奧樣お一
方、
知らぬは
亭主の
反對だね、まだ
私は
見た
事は
無いが
はつと
思つたが、
一向平氣で、
甲府か
飯田町へ
乘越すらしい。
二
月は
梅にも
心の
急がれず、
來る
月は
小學校の
定期試驗とて
飯田町のかたに、
笑みかたまけて
急ぎ
合へるを、
見れども
心は
樂しからず、
家のさま、
町子の
上、いかさまにせん、と
斗おもふ