トップ
>
賢明
>
けんめい
ふりがな文庫
“
賢明
(
けんめい
)” の例文
寧
(
むし
)
ろ
更
(
さら
)
に
上層
(
じようそう
)
に
上
(
のぼ
)
るか、
或
(
あるひ
)
は
屋上
(
おくじよう
)
の
物干場
(
ものほしば
)
に
避難
(
ひなん
)
することを
勸
(
すゝ
)
めるのであるが、
實際
(
じつさい
)
かういふ
賢明
(
けんめい
)
な
處置
(
しよち
)
を
取
(
と
)
られた
例
(
れい
)
は
屡
(
しば/\
)
耳
(
みゝ
)
にするところである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
しかしそういう処へ、男と二人ッきりでいたという、あなたも
賢明
(
けんめい
)
じゃなかった。これからは、気をつけるんですね。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
人間
(
にんげん
)
のみずから
設
(
もう
)
けた
禁猟区
(
きんりょうく
)
にいて、こちらの
身
(
み
)
の
安全
(
あんぜん
)
をはかるということは、なんと
賢明
(
けんめい
)
なやり
方
(
かた
)
ではないか。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
自分のとった方法が
賢明
(
けんめい
)
であったにせよ、おろかであったにせよ、これでほんとうにいっさいは終わったのだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
同
(
おな
)
じ
女
(
をんな
)
に
取卷
(
とりま
)
かれてゐても、
三上
(
みかみ
)
は(
説明中止
(
せつめいちうし
)
)——
時雨
(
しぐれ
)
さんは、
社會的
(
しやくわいてき
)
に、
文學的
(
ぶんがくてき
)
に、とにかく
最早
(
もはや
)
、三
四人
(
よにん
)
の
女文子
(
をんなぶんし
)
を
送出
(
おくりだ
)
してゐる、この
賢明
(
けんめい
)
にして
美
(
うつく
)
しい
人
(
ひと
)
が
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
「
杢
(
もく
)
、
辭退
(
じたい
)
すな/\、
俄
(
にはか
)
に
富
(
とみ
)
は
造
(
つく
)
らずとも、
汝
(
なんぢ
)
が
心
(
こゝろ
)
にて
可
(
よ
)
しと
思
(
おも
)
ふやうにさへいたせば
可
(
よ
)
し」と
觀
(
み
)
るところを
固
(
かた
)
く
信
(
しん
)
じて
人
(
ひと
)
を
疑
(
うたが
)
ひ
給
(
たま
)
はぬは、
君
(
きみ
)
が
賢明
(
けんめい
)
なる
所以
(
ゆゑん
)
なるべし。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あっはっはっ。やはりあなたがたは人類のえらいことを知らないんだ。人類はあなたがたよりはずっと
賢明
(
けんめい
)
だ。海の上を走ることもできるし、空をとぶこともできる」
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
編者未だ
識別
(
しきべつ
)
すること
能
(
あた
)
ざれど
設
(
もし
)
果
(
はた
)
して
信
(
しん
)
ならしめば
吉宗
(
よしむね
)
ぬしが
賢明
(
けんめい
)
なるは
言計
(
いふばか
)
りもなく
僞
(
にせ
)
を
僞
(
にせ
)
として其の
惡
(
あく
)
を
訐
(
あば
)
き
奸
(
かん
)
を
鋤
(
すき
)
賊
(
ぞく
)
を
滅
(
めつ
)
するは之奉行職の
本分
(
ほんぶん
)
なれば
僞者
(
にせもの
)
の天一坊を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「われわれ十五人の少年連盟の
首領
(
しゅりょう
)
として、われわれが選挙する人物は、われわれのうちでもっとも
徳望
(
とくぼう
)
あり、
賢明
(
けんめい
)
であり、公平であるところのゴルドン君でなければならん」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
賢明
(
けんめい
)
な老博士が賢明な
沈黙
(
ちんもく
)
を守っているのを見て、若い歴史家は、次のような形に問を変えた。歴史とは、昔、在った
事柄
(
ことがら
)
をいうのであろうか? それとも、粘土板の文字をいうのであろうか?
文字禍
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
賢明
(
けんめい
)
なる
観客諸君
(
かんきゃくしょくん
)
のご
判断
(
はんだん
)
をあおぎたてまつります
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
水
(
みづ
)
なしの
消防
(
しようぼう
)
は
最
(
もつと
)
も
不利益
(
ふりえき
)
であるから、
水道
(
すいどう
)
の
水
(
みづ
)
が
止
(
と
)
まらない
内
(
うち
)
、
機敏
(
きびん
)
に
貯水
(
ちよすい
)
の
用意
(
ようい
)
をすることが
賢明
(
けんめい
)
な
仕方
(
しかた
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
觀
(
み
)
よと故に八代將軍
吉宗
(
よしむね
)
公は徳川氏中
興
(
こう
)
の君と
稱
(
たゝ
)
へ奉つる程の
賢明
(
けんめい
)
に
在
(
まし
)
ませば其下皆其
任
(
にん
)
に
適
(
かな
)
はざるなく今般の巡見使松平
縫殿頭
(
ぬひのかみ
)
殿も藤八お節が
訴訟
(
うつたへ
)
を一
目
(
もく
)
して其事
僞
(
いつは
)
りならざるを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いっそう
賢明
(
けんめい
)
ではないかと
考
(
かんが
)
えているごとくに
見
(
み
)
られたのであります。
老工夫と電灯:――大人の童話――
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
目あきもめくらもいっしょになって
地獄
(
じごく
)
に飛びこむのが運命だとすれば、その運命をおそれてじたばたするより、その運命の中で生きて行けるたしかな道を求めるほうが
賢明
(
けんめい
)
だというお考えなんだ。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
していよ/\
賢明
(
けんめい
)
ならしめ民をしてます/\
欣慕
(
きんぼ
)
の
念
(
ねん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
賢
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
明
常用漢字
小2
部首:⽇
8画
“賢”で始まる語句
賢
賢者
賢吉
賢人
賢二
賢俊
賢所
賢察
賢木
賢徳