“けんめい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懸命58.3%
賢明33.3%
剣鳴2.8%
顕冥2.8%
顕明2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されば始めは格別将来の目算もなくただ好きにまかせて一生懸命けんめいに技をみがいたのであろうが天稟てんぴんの才能に熱心が拍車はくしゃをかけたので
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
しかしそういう処へ、男と二人ッきりでいたという、あなたも賢明けんめいじゃなかった。これからは、気をつけるんですね。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
周瑜は、そこへ使者を引き出させて、何か大声で罵っていたが、たちまち剣鳴けんめいかつ、首を打ち落して
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
専門の行者となって一代を風靡ふうびし、もしくは近世の野州古峰原こぶがはらのように一派の信仰の中心となるべき境まできていたので、しかもその大切なる顕冥けんめい両界の連鎖をなしたものが
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
至急の急は則ち性慾をほしいままにするの一事にして、其方法に陰あり陽あり、幽微ゆうびなるあり顕明けんめいなるあり、所謂浮気者は人目も憚らずして遊廓に狂い芸妓に戯れ、醜体百出ひゃくしゅつ人面獣行にんめんじゅうこう
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)