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負傷
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けが
ふりがな文庫
“
負傷
(
けが
)” の例文
「それに二三日、
負傷
(
けが
)
をする者がありますから、
猶更
(
なおさら
)
、此の礁は竜王様がおるとか、竜王様の
惜
(
おし
)
みがかかっておるとか申しまして」
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「どうしたんだい、誰か
負傷
(
けが
)
でもしたの」と一人が聞くと、「人が出たんですとさ、人が!」と牛乳配達らしいのが眼を丸くして言う。
駅夫日記
(新字新仮名)
/
白柳秀湖
(著)
我が罪のやうに平あやまりに
謝罪
(
あやまつ
)
て、痛みはせぬかと額際を見あげれば、美登利につこり笑ひて何
負傷
(
けが
)
をするほどでは無い
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
誠にとんだ
負傷
(
けが
)
を
致
(
いた
)
しまして……
何
(
ど
)
うも
相済
(
あいす
)
みませぬことでございます、お
蔭様
(
かげさま
)
で
父子
(
おやこ
)
の者が助かります、はい/\……。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
非常な
負傷
(
けが
)
をしたそうで私はお気の毒で婦人の
傷
(
きず
)
を見に行くこともようしなかったですが、
直
(
すぐ
)
に病院へ連れて行きました。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
私の場合ではそれほどでもない女性に、目くもって勝手に幻影を描いて、それまで磨いてきた哲学的知性もどこへやら、一人相撲をとって、独り大
負傷
(
けが
)
をしたようなものだ。
学生と生活:――恋愛――
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
彼の新聞に入つて以来、
僅
(
わづ
)
か二三年の間に彼の毒筆に
負傷
(
けが
)
したものが何人とも知れないのだ、
私
(
わし
)
なども昨年の春、毒筆を向けられたが——
彼奴等
(
きやつら
)
の言ふ様な人道とか何とか
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「つまり、あの千兩箱が、皆んな本當の小判が千枚づつ入つて居れば、御主人は首筋や肩の
負傷
(
けが
)
くらゐでは濟まず、今頃は
弔
(
とむら
)
ひの支度でもしたかも知れないといふことですよ」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おやぢさんが浜に行つて仲仕をして居る中に上から鉄板が落ちて長いことの間
負傷
(
けが
)
をして居たが、栄一は毎日お米一升とお金二十銭を宛がつて助けてやり、主人が少し善くなると
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
ところで武男さん——旦那の
負傷
(
けが
)
はいかがでした? 実はわたしもあの時お
負傷
(
けが
)
の事を聞いたンで、ちょいとお見舞に行かなけりゃならんならんと思ってたンだが、思ったばかりで
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「はい!
負傷
(
けが
)
はないやうでございます。」瑠璃子は静かに答へた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「お
負傷
(
けが
)
がなかったのは、何より——」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
幸いに
負傷
(
けが
)
もしなかったらしい。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
我
(
わ
)
が
罪
(
つみ
)
のやうに
平
(
ひら
)
あやまりに
謝罪
(
あやまつ
)
て、
痛
(
いた
)
みはせぬかと
額際
(
ひたいぎわ
)
を
見
(
み
)
あげれば、
美登利
(
みどり
)
につこり
笑
(
わら
)
ひて
何
(
なに
)
負傷
(
けが
)
をするほどでは
無
(
な
)
い
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大きな
負傷
(
けが
)
をした患者が来たりすると、患者よりも父の方が驚いて、顔色を真蒼にして治療をしたと云います。
薬指の曲り
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
其時
(
そのとき
)
に
俄盲目
(
にはかめくら
)
の
乞食
(
こじき
)
と見えまして、
細竹
(
ほそたけ
)
の
笻
(
つゑ
)
を
突
(
つ
)
いて
年齢
(
とし
)
の
頃
(
ころ
)
は
彼是
(
かれこれ
)
五十四五でもあらうかといふ男、見る影もない
襤褸
(
すぼろ
)
の
扮装
(
なり
)
で、
何
(
ど
)
うして
負傷
(
けが
)
を
致
(
いた
)
しましたか
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ははははは、ところで武男
君
(
さん
)
は
負傷
(
けが
)
がよくなったら、ひとまず
帰京
(
かえり
)
なさるかね
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
「何処もお
負傷
(
けが
)
はありませんか。お
負傷
(
けが
)
はありませんか。」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
イヤ決して心配はない、丁度
宜
(
よ
)
い薬が有る、
先達
(
せんだっ
)
て美惠比丘尼が
負傷
(
けが
)
をする事があろう、其の時に此の膏薬を貼れば
悪血
(
あくち
)
が発して眼病が癒るといって、十二枚膏薬を
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一昨日
(
おととい
)
も昨日も
負傷
(
けが
)
はしましたが、石の
破片
(
かけら
)
が眼に入ったとか、生爪を
剥
(
は
)
がしたとか、鎚で手を打ったとか、大した事もございませざったが、今日はあんな事が出来ましたから
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
殘りし男の
負傷
(
けが
)
はさしたる事ならねど、若きに似合ぬ意氣地なしにて、へた/\と弱りて起つべき勢ひもなく、半分は死にたるやうな哀れの
情態
(
さま
)
、これを見捨る事のならぬ老爺が
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
何処
(
どこ
)
もお
負傷
(
けが
)
はありませんか。お負傷はありませんか。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
おゝ/\……お
美那
(
みな
)
、
可愛想
(
かあいさう
)
ぢやアないか……見なよ……
人品
(
ひとがら
)
の
好
(
よ
)
い
可愛
(
かあい
)
らしい
子供
(
こぞう
)
だが、
生来
(
はら
)
からの
乞食
(
こじき
)
でもあるまいがの……あれまア
親父
(
おやぢ
)
が
負傷
(
けが
)
をしたといふので
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
蜻蛉おふ小僧が小溝にはまりても此位の
負傷
(
けが
)
はありうちなるに、氣を失なふ馬鹿もなき物ぞ、しつかりして藥でも呑めやと佐助のやかましく小言いふを、左樣あら/\しくは言はぬ物
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
貴君
(
あなた
)
は、何処もお
負傷
(
けが
)
はなかつたのですか。」
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「転んだぐらいで、そんな
負傷
(
けが
)
をしたか」
海神に祈る
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
近江屋
(
あふみや
)
の
旦那
(
だんな
)
が
帰
(
かへ
)
つて
来
(
き
)
て、
梅喜
(
ばいき
)
の
眼
(
め
)
が
開
(
あ
)
いたから
浅草
(
あさくさ
)
へ
連
(
つ
)
れて
往
(
い
)
つたが、
奥山
(
おくやま
)
で
見失
(
みはぐ
)
つたけれども、
眼
(
め
)
が
開
(
あ
)
いたから
別
(
べつ
)
に
負傷
(
けが
)
はないから安心して
居
(
ゐ
)
なと
云
(
い
)
はれた時には
心眼
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
美登利につこり笑ひて何
負傷
(
けが
)
をするほどでは無い、夫れだが正さん誰れが聞いても私が長吉に草履を投げられたと言つてはいけないよ、もし
萬一
(
ひよつと
)
お母さんが聞きでもすると私が叱かられるから
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
貴君
(
あなた
)
は、
何処
(
どこ
)
もお
負傷
(
けが
)
はなかったのですか。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
と
其様
(
そん
)
な事べえ云ってハア手におえねえのサ、もっと
大
(
でけ
)
え
負傷
(
けが
)
アして片輪になる者さえあるだに、
左様
(
そう
)
心配
(
しんぺえ
)
しねえが
宜
(
え
)
えと云うが、
彼
(
あれ
)
は
幼
(
ち
)
っけえ時から内気だから、ハア
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
負傷
(
けが
)
は正しく其人の所爲なれど、
原因
(
おこり
)
は我れを恐るゝよりの事、おもへば何も我が罪なりし、君をば我が手に救ひしにはあらで、言はゞ死地に導くやうの成行、何もこれまでの契りと御命を賜はれや
暗夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「いいえ。それよりも、あなたお
負傷
(
けが
)
は。」
第二の接吻
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
ぴしゃアりと提灯を切られた時に
私
(
わっち
)
ア
胆
(
きも
)
を潰して、あの建部裏の
溝
(
どぶ
)
におっこッちまった、
好
(
よ
)
い塩梅に少し
摺剥
(
すりむ
)
いたばかりでたんと
負傷
(
けが
)
はしないが、泥ぼっけえ、寒くて仕方がねえから
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何処
(
どこ
)
もお
負傷
(
けが
)
はないのですね。」
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
何うせ
談
(
はなし
)
は面倒になり、年季を増す事になるかも知れねえが、万年町へ談をしてお身受けをすることに致しましょう、大丈夫で、
私
(
わっち
)
が呑込みやした……
負傷
(
けが
)
アなすったか……丈助は剣術を知らず
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
負
常用漢字
小3
部首:⾙
9画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“負傷”で始まる語句
負傷者
負傷兵