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艷々
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つや/\
ふりがな文庫
“
艷々
(
つや/\
)” の例文
新字:
艶々
やがて
町
(
まち
)
に
近
(
ちか
)
い、
鈴
(
すゞ
)
の
緒
(
を
)
と
云
(
い
)
ふ
橋
(
はし
)
が、
河原
(
かはら
)
の
晃々
(
きら/\
)
と
白
(
しろ
)
い、
水
(
みづ
)
の
蒼
(
あを
)
い、
對岸
(
むかうぎし
)
の
暗
(
くら
)
い、
川幅
(
かははゞ
)
を
横
(
よこ
)
に
切
(
き
)
つて、
艷々
(
つや/\
)
と
一條
(
ひとすぢ
)
架
(
かゝ
)
る。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そこに、私は滿足して立つてゐた、何故つて、彼女の顏や、着物や、一つ二つの飾りや、白い
額
(
ひたひ
)
や、ふさ/\した
艷々
(
つや/\
)
しい
捲毛
(
まきげ
)
や、輝やかしい
黒瞳
(
ひとみ
)
を
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
見上
(
みあ
)
げます
所
(
ところ
)
に
坐
(
すわ
)
つたなり、
膝
(
ひざ
)
へ
折
(
を
)
つた
褄
(
つま
)
をふはりと
落
(
おと
)
して、
青
(
あを
)
い
衣服
(
きもの
)
が
艷々
(
つや/\
)
として、すつと
出
(
で
)
て
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
これに
渦毛
(
うづけ
)
の
斑
(
ぶち
)
の
艷々
(
つや/\
)
しき
狆
(
ちん
)
を
繋
(
つな
)
いで、ぐい/\と
手綱
(
たづな
)
のやうに
捌
(
さば
)
いて
來
(
き
)
しが、
太
(
ふと
)
い
聲
(
こゑ
)
して、
何
(
ど
)
うぢや
未
(
ま
)
だ
歩行
(
ある
)
くか、と
言
(
い
)
ふ/\
人
(
ひと
)
も
無
(
な
)
げにさつさつと
縱横
(
じうわう
)
に
濶歩
(
くわつぽ
)
する。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此
(
こ
)
の
帷幄
(
ゐあく
)
に
參
(
さん
)
して、
蝶貝蒔繪
(
てふがひまきゑ
)
の
中指
(
なかざし
)
、
艷々
(
つや/\
)
しい
圓髷
(
まるまげ
)
をさし
寄
(
よ
)
せて
囁
(
さゝや
)
いた
計
(
はかりごと
)
によれば——
此
(
こ
)
のほかに
尚
(
な
)
ほ、
酒
(
さけ
)
の
肴
(
さかな
)
は、
箸
(
はし
)
のさきで、ちびりと
醤油
(
しやうゆ
)
(
鰹節
(
かつをぶし
)
を
添
(
そ
)
へてもいゝ、
料亭
(
れうてい
)
持出
(
もちだ
)
し)
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
先刻
(
さつき
)
から、
人々
(
ひと/″\
)
の
布施
(
ふせ
)
するのと、……もの
和
(
やは
)
らかな、
翁
(
おきな
)
の
顏
(
かほ
)
の、
眞白
(
まつしろ
)
な
髯
(
ひげ
)
の
中
(
なか
)
に、
嬉
(
うれ
)
しさうな
唇
(
くちびる
)
の
艷々
(
つや/\
)
と
赤
(
あか
)
いのを、
熟
(
じつ
)
と
視
(
なが
)
めて、……
奴
(
やつこ
)
が
包
(
つゝ
)
んでくれた
風呂敷
(
ふろしき
)
を、
手
(
て
)
の
上
(
うへ
)
に
据
(
す
)
ゑたまゝ
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
薄
(
うす
)
い
髮
(
かみ
)
を
結
(
むす
)
び
髮
(
がみ
)
に、きちんと
撫
(
なで
)
つけて、
衣紋
(
えもん
)
をすつと
合
(
あ
)
はせた……あの、
其
(
そ
)
の
襟
(
えり
)
が
薄黄色
(
うすきいろ
)
で、
而
(
そ
)
して
鼠
(
ねずみ
)
に
藍
(
あゐ
)
がかつた、
艷々
(
つや/\
)
として
底光
(
そこびか
)
りのする
衣服
(
きもの
)
に、
何
(
なん
)
にもない、
白
(
しろ
)
い、
丸拔
(
まるぬ
)
きの
紋着
(
もんつき
)
を
着
(
き
)
て
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
艷
部首:⾊
24画
々
3画
“艷”で始まる語句
艷
艷書
艷女
艷麗
艷冶
艷増
艷氣
艷福
艷種
艷色