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義朝
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よしとも
ふりがな文庫
“
義朝
(
よしとも
)” の例文
そのうちで一
番
(
ばん
)
上のにいさんの
義朝
(
よしとも
)
は、
頼朝
(
よりとも
)
や
義経
(
よしつね
)
のおとうさんに
当
(
あ
)
たる人で、なかなか
強
(
つよ
)
い
大将
(
たいしょう
)
でしたけれど、それよりももっと
強
(
つよ
)
い
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
まず、
信頼
(
のぶより
)
が分不相応な高い位をのぞむその増長心をあおりたてて、
義朝
(
よしとも
)
をその味方につけさせた。あの義朝こそ憎い敵なのだ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
同じ、義家将軍を祖父として、源
義朝
(
よしとも
)
は、いうまでもなく、彼女の
従兄
(
いとこ
)
にあたるが、その義朝こそは、
平相国清盛
(
へいしょうこくきよもり
)
の憎悪そのものであった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「それでも……
常磐御前
(
ときわごぜん
)
をごらんなさいな、
義朝
(
よしとも
)
につかえていて、あとで清盛の
寵愛
(
ちょうあい
)
を受けて、それでも貞女といわれてるじゃありませんか」
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
治承
(
ちしょう
)
の昔
文覚上人
(
もんがくしょうにん
)
が何処の馬の骨だか分らないされこうべを「
義朝
(
よしとも
)
の
髑髏
(
どくろ
)
」と称して
右兵衛佐頼朝
(
うひょうえのすけよりとも
)
に示した故智に
倣
(
なら
)
い
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
その対抗勢力たりし源
義朝
(
よしとも
)
を斃すと共に、その官位はしきりに昇進して、太政大臣となり藤原氏に倣うて、皇室の外戚となり、政治上の実権を握つたのである。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
保元の昔からかえりみますれば、祖父
為義
(
ためよし
)
の
仇
(
あだ
)
、平治の乱では、父
義朝
(
よしとも
)
の
敵
(
かたき
)
だった平家でございます。
現代語訳 平家物語:10 第十巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
雉四郎とやら愚千万、昔
保元
(
ほうげん
)
の合戦において、
鎮西
(
ちんぜい
)
八郎
為朝
(
ためとも
)
公、兄なる
義朝
(
よしとも
)
に弓は引いたが、兄なるが故に急所を避け、冑の星を射削りたる故事を、さてはご存知無いと見える。
弓道中祖伝
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
つぎに、一一八〇年、
源頼朝
(
みなもとのよりとも
)
は父
義朝
(
よしとも
)
の仇をうつために、伊豆に兵を挙げて平家に反抗した。頼朝は、幕府を鎌倉にひらいた。一一八五年、権力者の平家は戦いに破れて、まったく亡びさった。
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
或
(
ある
)
ひは
一一二
山
賤
(
がつ
)
の
椎柴
(
しひしば
)
をおほひて雨露を
凌
(
しの
)
ぎ、
終
(
つひ
)
に
擒
(
とら
)
はれて此の嶋に
謫
(
はぶ
)
られしまで、皆
義朝
(
よしとも
)
が
姦
(
かだま
)
しき
計策
(
たばかり
)
に
困
(
くるし
)
められしなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
まず、八月七日には、関東の伊豆に、
頼朝
(
よりとも
)
が
義朝
(
よしとも
)
滅亡以来、絶えて久しく、この
天
(
あめ
)
が
下
(
した
)
に見なかった白旗を半島にひるがえす。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
これで
義朝
(
よしとも
)
もへいこうして、だまってしまいました。そしてくやしまぎれに、はげしく
味方
(
みかた
)
にさしずをして、めちゃめちゃに
矢
(
や
)
を
射
(
い
)
かけさせました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
深山幽谷に入るのではないかと疑われたり、
義朝
(
よしとも
)
一行が落武者となって、その辺から現われて来るのではないかと疑われるような気分にもなります。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そもそも頼朝という奴は、あの平治元年十二月、父
義朝
(
よしとも
)
の謀叛で死罪になるはずだったのだ。
池禅尼
(
いけのぜんに
)
の嘆願でようやく死一等を免れて流罪になった奴だ。奴の命を助けたのは誰と思っているのだ。
現代語訳 平家物語:05 第五巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
平家
(
へいけ
)
の
大将
(
たいしょう
)
清盛
(
きよもり
)
は、
源氏
(
げんじ
)
にかたきを
取
(
と
)
られることをこわがって、
義朝
(
よしとも
)
の
子供
(
こども
)
を
見
(
み
)
つけしだい
殺
(
ころ
)
そうとかかりました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ひとたび、山を追われて、今の
修羅
(
しゅら
)
の世に出て、あの
雄叫
(
おたけ
)
びを聞いたなら、おそらく、彼は、源
義朝
(
よしとも
)
の
嫡男
(
ちゃくなん
)
たちと共に、
業火
(
ごうか
)
の下に、
鉄弓
(
てっきゅう
)
もしごく男となろう
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
御存じの通り、常盤御前は
義朝
(
よしとも
)
の愛人で、義経の母でございます、それが、わが子を救わんがためとは言いながら、敵将の清盛に身を許してしまいました、あなたはそれを
大菩薩峠:33 不破の関の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
まづ
一〇四
信頼
(
のぶより
)
が高き
位
(
くらゐ
)
を望む
驕慢
(
おごり
)
の心をさそうて
一〇五
義朝
(
よしとも
)
をかたらはしむ。かの義朝こそ
悪
(
にく
)
き
敵
(
あた
)
なれ。父の
一〇六
為義
(
ためよし
)
をはじめ、
同胞
(
はらから
)
の
武士
(
もののべ
)
は皆
朕
(
わ
)
がために
命
(
いのち
)
を捨てしに、
他一人
(
かれひとり
)
朕
(
われ
)
に弓を
挽
(
ひ
)
く。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
すると
案
(
あん
)
の
定
(
じょう
)
、その
晩
(
ばん
)
夜中
(
よなか
)
近
(
ちか
)
くなって、
敵
(
てき
)
は
義朝
(
よしとも
)
と
清盛
(
きよもり
)
を
大将
(
たいしょう
)
にして、どんどん
夜討
(
よう
)
ちをしかけて
来
(
き
)
ました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
(——
六波羅
(
ろくはら
)
殿のお
布令
(
ふれ
)
ぞ。源氏の与党と見たら、捕えて突き出せ。
義朝
(
よしとも
)
の一族と見かけたら道を通すな)
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尊氏のこのあわれみは、平清盛が、敵
義朝
(
よしとも
)
の子、十三歳の頼朝を、源氏のふるさとと知りながら、わざわざ東国の伊豆へ流してやったあの寛大さとよく似ている。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ちょうどいちばん
小
(
ちい
)
さい
牛若
(
うしわか
)
が
生
(
う
)
まれたばかりのとき、
源氏
(
げんじ
)
の
旗色
(
はたいろ
)
が
悪
(
わる
)
くなりました。
義朝
(
よしとも
)
は
負
(
ま
)
けて、
方々
(
ほうぼう
)
逃
(
に
)
げかくれているうちに、
家来
(
けらい
)
の
長田忠致
(
おさだのただむね
)
というものに
殺
(
ころ
)
されました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
義朝
(
よしとも
)
の
奥方
(
おくがた
)
の
常盤御前
(
ときわごぜん
)
は、三
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
を
連
(
つ
)
れて、
大和
(
やまと
)
の
国
(
くに
)
の
片田舎
(
かたいなか
)
にかくれていました。
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
平治の頃、
義朝
(
よしとも
)
父子が
匿
(
かく
)
れたという頃には、この山中にも、四十九院の殿舎があったと古記はつたえているが、いまは
野瀬
(
のせ
)
とよぶ渓流に臨むそこの小部落をあわせてもそんな戸数はなかった。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
義
常用漢字
小5
部首:⽺
13画
朝
常用漢字
小2
部首:⽉
12画
“義”で始まる語句
義
義兄
義理
義姉
義弟
義務
義父
義太夫
義母
義経