種類しゆるゐ)” の例文
しからば如何いかなる種類しゆるゐ食物しよくもつ適當てきたうであるかと具體的ぐたいてき實際問題じつさいもんだいになると、その解決かいけつはなは面倒めんだうになる。熱國ねつこく寒國かんこくではしよく適否てきひちがふ。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
服飾ふくしよくの事は前回にてしるおはりたれば是より飮食の事を記すべし先づみ物には如何なる種類しゆるゐ有りしかと云ふに、人生じんせいく可からざる水は勿論もちろん
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
しか勘次かんじ自身じしんには如何どん種類しゆるゐものでも現在げんざいかれこゝろあた滿足まんぞく程度ていどは、うしなうたおしな追憶つゐおくすることからける哀愁あいしうの十ぶんの一にもおよばない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
しかし大久保おほくぼ場合ばあひは、その欠陥けつかんすこちすぎた。かれ意味いみでは誇大妄想狂こだいまうさうきやうであつたが、意味いみではまた病的天才びやうてきてんさいとでもふべき種類しゆるゐのものであつた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
種類しゆるゐなにと初めより一定不致候いつていいたさずさふらう十日に一通の事もあるべく一日に十通の事もあるべし、かき鳴らすてふ羽音はおとしげきか、端書はがきしげきかこれもつて僕が健康の計量器けいりやうきとも被下度候くだされたくそろ勿々さう/\(十三日)
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
尊敬そんけいはどの種類しゆるゐひとにもあるが、たんおな對象たいしやう尊敬そんけいする場合ばあひ顧慮こりよしてつてると、みちもとめるひとならおくれてゐるものがすゝんでゐるものを尊敬そんけいすることになり、こゝに中間人物ちゆうかんじんぶつなら
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
小鳥ことりころになりますと、いろ/\な種類しゆるゐ小鳥ことりやまとほりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
此邊このへんにはどんな種類しゆるゐ人間にんげんんでるの?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
○ ちゞみ種類しゆるゐ
是等これらは皆現今用ゐらるるものの例なれど、古代に在ても地方ちはうに由り人種に由つては種々樣々しゆ/″\さま/″\なる住居ぢうきよ有りし事疑ふべからず。コロボックルは如何なる種類しゆるゐの住居をいうせしや。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
以上いじやう大體だいたい化物ばけもの概論がいろんべたのであるが、これ分類ぶんるゐしてるとどうなるか。これはなはだ六ヶしい問題もんだいであつて、見方みかたによりおの/\ことなわけである。差當さしあた種類しゆるゐうへからの分類ぶんるゐべると
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
疾病の種類しゆるゐにして存在の証跡を今日に留むるは黴毒と虫齒なり是等の事は遺跡より出つるほねとに由りて知るを得る事なれど、風俗考には縁故遠き事故細説さいせつは爲さざるべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)