じやう)” の例文
〔評〕兵をして對抗たいかうし、互に勝敗しようはいあり。兵士或は負傷ふしやう者のじやうを爲す、故に之を診察しんさつす。兵士初め負傷者とならんことを惡む。
買に來りし者が落して參りし故取置ましたと言にぞ早速さつそく取寄て見改めたるに内々御詮議せんぎの品に相違さうゐなく因て送りじやうしたゝめ九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ねんも三ねん泣盡なきつくして今日けふといふ今日けふどうでも離縁りゑんもらふていたゞかうと决心けつしんほぞをかためました、うぞ御願おねがひで御座ござります離縁りゑんじやうつてくだされ
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
かれたる老樹折れてみちよこたはりたるをこゆるは臥竜を踏がごとし。一条ひとすぢ渓河たにかはわたり猶登る事半里ばかり、右に折れてすゝみ左りにまがりてのぼる。奇木きぼく怪石くわいせき千態せんたいじやう筆を以ていひがたし。
そうしてその山椒魚さんしよううをに似たあやしい皮膚の、小さなゐもりじやうの一群を恐ろしいもののやうに、覗きに行つた。後には吹矢ふきやのさきを二つにいて、その眼やあたまねらつて殺してあるいたこともある。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
爾來じらい地震ぢしん記事きじは、かなり詳細せうさい文献ぶんけんあらはれてをり、その慘害さんがいじやう想像さうざうされるが、これを建築發達史けんちくはつたつしからて、地震ぢしんのために如何いかなる程度ていどにおいて、構造上こうざうぜう考慮かうりよくはへられたかは疑問ぎもんである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
大岡殿おほをかどの粂之進くめのしん白眼にらまれ其方只今たゞいま公邊かみ祿ろく頂戴ちやうだいし御役をつとめ人の理非りひをもたゞす身の上と云ながらまことの火付盜賊は是なる伊兵衞を差置さしおきとがなき喜八をとらとく吟味ぎんみもなくおくじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かれたる老樹折れてみちよこたはりたるをこゆるは臥竜を踏がごとし。一条ひとすぢ渓河たにかはわたり猶登る事半里ばかり、右に折れてすゝみ左りにまがりてのぼる。奇木きぼく怪石くわいせき千態せんたいじやう筆を以ていひがたし。
〔評〕南洲官軍の先鋒せんぱうとなり、品川にいたる、勝安房かつあは、大久保一翁、山岡鐵太郎之を見て、慶喜つみつのじやう具陳ぐちんし、討伐たうばつゆるべんことを請ふ。安房素より南洲を知れり、之を説くこと甚だ力む。
改め今度主人縫殿頭より使者の趣きは長門守殿御領分りやうぶん水呑村百姓名主九助一件に付用人共より各自方おの/\がたへの御用じやうまづ御披見ごひけん成れよと首に掛たる御用状を相渡せば外記げきは之を請取ふう押切て讀上るに
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)