トップ
>
未知
>
みち
ふりがな文庫
“
未知
(
みち
)” の例文
次々と、その場に居合せた程の人々は、順に訊ねられたが、口数少く、いずれも女の身元に
就
(
つい
)
ては
未知
(
みち
)
との答ばかりであった。
電気風呂の怪死事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
けれどもそれは
全
(
まった
)
く、作者に
未知
(
みち
)
な
絶
(
た
)
えざる
驚異
(
きょうい
)
に
値
(
あたい
)
する世界
自身
(
じしん
)
の
発展
(
はってん
)
であって、けっして
畸形
(
きけい
)
に
捏
(
こ
)
ねあげられた
煤色
(
すすいろ
)
のユートピアではない。
『注文の多い料理店』新刊案内
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
ある
未知
(
みち
)
の力がそこへ彼を引き寄せたともいえるのである。彼は立ち停まって窓を見上げると、一つの窓から房ふさとした黒い髪の頭が見えた。
世界怪談名作集:03 スペードの女王
(新字新仮名)
/
アレクサンドル・セルゲーヴィチ・プーシキン
(著)
なんという、
広
(
ひろ
)
い、
未知
(
みち
)
の
世界
(
せかい
)
が、
水
(
みず
)
の
外
(
そと
)
にあったでしょう?
子供
(
こども
)
は、
高
(
たか
)
い、
雲切
(
くもぎ
)
れのした
空
(
そら
)
を
見
(
み
)
ました。
円
(
まる
)
い、やさしい、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
を
見
(
み
)
ました。
魚と白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただ重な社員の一人なんだろうと思った。余は若い時からいろいろ
愚
(
ぐ
)
な事を想像する
癖
(
くせ
)
があるが、
未知
(
みち
)
の人の容貌態度などはあまり脳中に描かない。
長谷川君と余
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
堀のためには、中泉が英太郎の手から受け取つて出した
書付
(
かきつけ
)
の内容は、
未知
(
みち
)
の事の発明ではなくて、
既知
(
きち
)
の事の
証験
(
しようけん
)
として期待せられてゐるのである。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
意外
(
いがい
)
なのは、この
時
(
とき
)
初
(
はじ
)
めてお
目
(
め
)
に
懸
(
かか
)
ったばかりの、
全然
(
ぜんぜん
)
未知
(
みち
)
のお
方
(
かた
)
なのにも
係
(
かかわ
)
らず、
私
(
わたくし
)
の
胸
(
むね
)
に
何
(
なん
)
ともいえぬ
親
(
した
)
しみの
念
(
ねん
)
がむくむくと
湧
(
わ
)
いて
出
(
で
)
たことで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
僕は
未知
(
みち
)
の女から手紙か何か貰つた時、まづ考へずにゐられぬことはその女の美人かどうかである。
僕は
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
かくして、私は、
未知
(
みち
)
の、その時、さう思つたのであるが、遠い、神祕の世界へと、運ばれ去つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
未知
(
みち
)
の世界」の夢の
香
(
か
)
に
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
未知
(
みち
)
の
世界
(
せかい
)
に
憧
(
あこが
)
れる
心
(
こころ
)
は、「
幸福
(
こうふく
)
の
島
(
しま
)
」でも、また、「
禍
(
わざわい
)
の
島
(
しま
)
」でも、
極度
(
きょくど
)
に
達
(
たっ
)
したときは
変
(
か
)
わりがなかったからです。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうかと
思
(
おも
)
えば、
次
(
つ
)
ぎの
瞬間
(
しゅんかん
)
には、
私
(
わたくし
)
はこれから
先
(
さ
)
きの
未知
(
みち
)
の
世界
(
せかい
)
の
心細
(
こころぼそ
)
さに
慄
(
ふる
)
い
戦
(
おのの
)
いているのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
未知
(
みち
)
の
友
(
とも
)
だちどうしは、たがいに
気
(
き
)
が
合
(
あ
)
って、
人間
(
にんげん
)
などにかかわりのない、
美
(
うつく
)
しいまぼろしの
世界
(
せかい
)
のことを、
話
(
はな
)
しているのだとも
思
(
おも
)
われました。
雲のわくころ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
おれは、こんな
形
(
かたち
)
のない
空想
(
くうそう
)
をいだいて、一
生
(
しょう
)
終
(
お
)
わるのでないかしらん。いやそうでない。一
度
(
ど
)
は、だれの
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
にもみるように、
未知
(
みち
)
の
幸福
(
こうふく
)
がやってくるのだ。
希望
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
早
(
はや
)
く、その
未知
(
みち
)
の
島
(
しま
)
にゆきたいものだとみんなは
心
(
こころ
)
で
思
(
おも
)
いました。どんな
困難
(
こんなん
)
や
辛苦
(
しんく
)
がこの
後
(
のち
)
あってもそれを
切
(
き
)
り
抜
(
ぬ
)
けてゆこうという
勇気
(
ゆうき
)
がみんなの
心
(
こころ
)
にわいたのであります。
明るき世界へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
出口
(
でぐち
)
の
煉瓦
(
れんが
)
の
壁
(
かべ
)
に、
出
(
で
)
かせぎ
人夫
(
にんぷ
)
募集
(
ぼしゅう
)
のビラが
貼
(
は
)
られていました。
生活
(
せいかつ
)
のために、
未知
(
みち
)
の
土地
(
とち
)
へいく
人
(
ひと
)
のことを
考
(
かんが
)
えると、なんとなく、
胸
(
むね
)
をしめつけられるような
気
(
き
)
がしました。
とびよ鳴け
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
未知
(
みち
)
の
山国
(
やまぐに
)
の
生活
(
せいかつ
)
がなつかしまれたのであります。
銀のペンセル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
知
常用漢字
小2
部首:⽮
8画
“未知”で始まる語句
未知人
未知之国