日本人につぽんじん)” の例文
おぼえてます。父樣おとつさんわたくしあたまでゝ、おまへ日本人につぽんじんといふことをばどんなときにもわすれてはなりませんよ、とおつしやつたことでせう。
これらのしな日本人につぽんじん美術びじゆつ價値かちらない時代じだい海外かいがいつてしまつたものであつて、いまでは日本につぽんもどすことも出來できないのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
泯汰腦ミンダネヲ土蠻どばんふねんで、りにまゐつた日本人につぽんじんを、三ねんさき買取かひとつて、げん下僕かぼくとして使つかひまする。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
たゞわれ/\日本人につぽんじんとしてはかような天災てんさいくつすることなく、むし人力じんりよくもつてその災禍さいかをないようにしたいものである。かくするには地震ぢしん火山かざん何物なにものであるかをきはめることが第一だいゝちである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
日本人につぽんじんと、西洋人せいようじんとのあひのを、日本人につぽんじんとやいはむ。西洋人せいようじんとやいはむ
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
とつくにの行列買をあざけりし日本人につぽんじんが今は列成すも
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
また支那しなあたりからはひつて文化ぶんかのほかに、むかしから日本人につぽんじんつてをつた固有こゆう文化ぶんか趣味しゆみが、やはりのこつてゐたことがられるのです。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
今度こんどこの弦月丸げんげつまる航海かうかいには乘客じやうきやくかずは五百にんちか船員せんゐんあはせると七百にん以上いじやう乘組のりくみであるが、其中そのなか日本人につぽんじんといふのは夫人ふじん少年せうねんわたくしとの三めいのみ
此調査會このちようさかい會員かいいん全部ぜんぶ日本人につぽんじんであつて、地震學ぢしんがく物理學ぶつりがく地質學じしつがく地理學ちりがく土木工學どぼくこうがく建築學けんちくがく機械工學きかいこうがくとう地震學ぢしんがく理論りろんならび應用おうようかんした學問がくもんおいてわがくに第一流だいゝちりゆう專門家せんもんか網羅もうらしたものであつた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
それをむと、日本人につぽんじん朝鮮ちようせんめてつたことがしるされてありますが、多分たぶん神功皇后じんぐうこう/″\三韓征伐さんかんせいばつのときのことなどがいてあるようにおもはれます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
さいはひにもネープルスちゆうで「富貴ふうきなる日本人につぽんじん。」と盛名せいめい隆々りう/\たる濱島武文はまじまたけぶみ特別とくべつなる盡力じんりよくがあつたので、吾等われらつひこの最上さいじやう船室キヤビン占領せんりやうすることになつた。