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旅路
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たびじ
ふりがな文庫
“
旅路
(
たびじ
)” の例文
かかる
艱苦
(
かんく
)
の
旅路
(
たびじ
)
の
裡
(
うち
)
にありて、
姫
(
ひめ
)
の
心
(
こころ
)
を
支
(
ささ
)
うる
何
(
なに
)
よりの
誇
(
ほこ
)
りは、
御自分
(
ごじぶん
)
一人
(
ひとり
)
がいつも
命
(
みこと
)
のお
伴
(
とも
)
と
決
(
きま
)
って
居
(
い
)
ることのようでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
うまくランデブーすれば、
雄蝉
(
おすぜみ
)
は
莞爾
(
かんじ
)
として
死出
(
しで
)
の
旅路
(
たびじ
)
へと急ぎ、
憐
(
あわ
)
れにも木から落ちて
死骸
(
しがい
)
を地に
曝
(
さら
)
し、
蟻
(
あり
)
の
餌
(
え
)
となる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
こういう
価
(
あたい
)
なしに務めるものがあればこそ、旅行中にも
雨曝
(
あまざら
)
しの
難
(
なん
)
を
免
(
まぬか
)
れる。こういう心がけのものが多ければ多きほど、人生なる
旅路
(
たびじ
)
は真の
快楽
(
かいらく
)
幸福を増すものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
図らずも夫文治が赦免という有難き日に親の
敵
(
かたき
)
を知り、多年の
欝憤
(
うっぷん
)
を
霽
(
は
)
らさばやと夫と共に旅立ちして、
敵討
(
かたきうち
)
の
旅路
(
たびじ
)
を渡る山中にて、
何
(
なん
)
の因果か神罰か、かゝる
憂目
(
うきめ
)
の身となりしぞ
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
熱沙
(
ねっしゃ
)
限りなきサハラを旅する隊商も時々は甘き泉わき緑の木陰涼しきオーシスに行きあいて
堪
(
た
)
え難き
渇
(
かわ
)
きと死ぬばかりなる
疲労
(
つかれ
)
を
癒
(
いや
)
する由あれど、人生まれ落ちての
旅路
(
たびじ
)
にはただ一度
わかれ
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
これからおそらく
続
(
つづ
)
くかもしれない長い
旅路
(
たびじ
)
にたつまえに、わたしはカピのからだを
洗
(
あら
)
ってやるため、やわらかい石けんを買った。わたしにとっては、黄色いカピは、カピではなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
若
(
わか
)
いがんたちは、いくばくもなくして、この
年
(
とし
)
とったがんを
冒険
(
ぼうけん
)
の
旅路
(
たびじ
)
の
案内
(
あんない
)
にさせたことは、
無理
(
むり
)
であり、また、
気
(
き
)
の
毒
(
どく
)
であったことを
感
(
かん
)
じました。けれど、どうすることもできません。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
並木も泣きながら、彼もまた八津の目にふれぬようにしまいこんであった大事な色紙をもってきて、
鶴
(
つる
)
や
奴
(
やっこ
)
や
風船
(
ふうせん
)
を折って入れた。そんなものをもって、八津は
死出
(
しで
)
の
旅路
(
たびじ
)
についたのである。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
いまは
落人
(
おちゅうど
)
どうような
境遇
(
きょうぐう
)
の
公然
(
こうぜん
)
とふれをまわしてたずねることもならず、いつか、
旅路
(
たびじ
)
の
蛍
(
ほたる
)
ぐさに
露
(
つゆ
)
のしとどに深くなる秋を知りながら、まだもって、その
消息
(
しょうそく
)
の一
片
(
ぺん
)
も知ることができない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
梅の花
匂
(
にお
)
はざりせば降る雨にぬるる
旅路
(
たびじ
)
は行きがてましを半蔵
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
幾年
(
いくとせ
)
かに
跨
(
またが
)
る
賊徒
(
ぞくと
)
征伐
(
せいばつ
)
の
軍
(
いくさ
)
の
旅路
(
たびじ
)
に、さながら
影
(
かげ
)
の
形
(
かたち
)
に
伴
(
ともな
)
う
如
(
ごと
)
く、ただの一
日
(
にち
)
として
脊
(
せ
)
の
君
(
きみ
)
のお
側
(
そば
)
を
離
(
はな
)
れなかった
弟橘姫
(
おとたちばなひめ
)
の
涙
(
なみだ
)
ぐましい
犠牲
(
ぎせい
)
の
生活
(
せいかつ
)
は、
実
(
じつ
)
にその
時
(
とき
)
を
境界
(
さかい
)
として
始
(
はじ
)
められたのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
それから、また、これらの
渡
(
わた
)
り
鳥
(
どり
)
の
長
(
なが
)
い
旅路
(
たびじ
)
はつづけられました。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
過
(
す
)
ぎゆく
旅路
(
たびじ
)
のおもしろや
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“旅”で始まる語句
旅
旅籠
旅籠屋
旅人
旅宿
旅行
旅館
旅商人
旅立
旅舎