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雄蝉
ふりがな文庫
“雄蝉”の読み方と例文
読み方
割合
おすぜみ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おすぜみ
(逆引き)
うまくランデブーすれば、
雄蝉
(
おすぜみ
)
は
莞爾
(
かんじ
)
として
死出
(
しで
)
の
旅路
(
たびじ
)
へと急ぎ、
憐
(
あわ
)
れにも木から落ちて
死骸
(
しがい
)
を地に
曝
(
さら
)
し、
蟻
(
あり
)
の
餌
(
え
)
となる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
動物が子孫を
継
(
つ
)
ぐべき子供のために、その全生涯を
捧
(
ささ
)
げていることは
蝉
(
せみ
)
の例でもよくわかる。暑い夏に鳴きつづけている
蝉
(
せみ
)
は
雄蝉
(
おすぜみ
)
であって、
一生懸命
(
いっしょうけんめい
)
に
雌蝉
(
めすぜみ
)
を呼んでいるのである。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
しかし
雌蝉
(
めすぜみ
)
は卵を生むまでは生き残るが、卵を生むが最後、
雄蝉
(
おすぜみ
)
の
後
(
あと
)
を追って死んでゆく。いわゆる
蝉
(
せみ
)
と生まれて地上に
出
(
い
)
でては、まったく生殖のために全力を打ち込んだわけだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
雄蝉(おすぜみ)の例文をもっと
(1作品)
見る
雄
常用漢字
中学
部首:⾫
12画
蝉
漢検準1級
部首:⾍
15画
“雄”で始まる語句
雄
雄鶏
雄々
雄渾
雄叫
雄弁
雄山
雄大
雄勁
雄蕊