“たびじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
旅路100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
図らずも夫文治が赦免という有難き日に親のかたきを知り、多年の欝憤うっぷんらさばやと夫と共に旅立ちして、敵討かたきうち旅路たびじを渡る山中にて、なんの因果か神罰か、かゝる憂目うきめの身となりしぞ
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
熱沙ねっしゃ限りなきサハラを旅する隊商も時々は甘き泉わき緑の木陰涼しきオーシスに行きあいてえ難きかわきと死ぬばかりなる疲労つかれいやする由あれど、人生まれ落ちての旅路たびじにはただ一度
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
これからおそらくつづくかもしれない長い旅路たびじにたつまえに、わたしはカピのからだをあらってやるため、やわらかい石けんを買った。わたしにとっては、黄色いカピは、カピではなかった。