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くわいぶつ
ふりがな文庫
“
怪物
(
くわいぶつ
)” の例文
マルタゴン、鈴なり花のマルタゴン、
名指
(
なざ
)
してもいいが、ほかの
怪物
(
くわいぶつ
)
よりもおまへたちの
方
(
はう
)
がわたしは
好
(
すき
)
だ。
滅
(
ほろ
)
んだ花よ、むかしの花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
北
(
きた
)
にはゴビの
大沙漠
(
だいさばく
)
があつて、これにも
何
(
なに
)
か
怪物
(
くわいぶつ
)
が
居
(
ゐ
)
るだらうと
考
(
かんが
)
へた。
彼等
(
かれら
)
はゴビの
沙漠
(
さばく
)
から
來
(
く
)
る
風
(
かぜ
)
は
惡魔
(
あくま
)
の
吐息
(
といき
)
だと
考
(
かんが
)
へたのであらう。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
世
(
よ
)
に
若
(
も
)
し
怪物
(
くわいぶつ
)
といふ
者
(
もの
)
があるならば、
此
(
この
)
軍艇
(
ぐんてい
)
こそ
確
(
たしか
)
に
地球
(
ちきゆう
)
の
表面
(
ひやうめん
)
に
於
(
おい
)
て、
最
(
もつと
)
も
恐
(
おそ
)
るべき
大怪物
(
だいくわいぶつ
)
として、
永
(
なが
)
く
歐米諸國
(
をうべいしよこく
)
の
海軍社會
(
かいぐんしやくわい
)
の
記臆
(
きおく
)
に
留
(
とゞま
)
るであらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其處
(
そこ
)
に
長髮
(
ちやうはつ
)
敝衣
(
へいい
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
を
見
(
み
)
とめなば、
寸時
(
すんじ
)
も
早
(
はや
)
く
踵
(
くびす
)
を
囘
(
かへ
)
されよ。もし
幸
(
さいはひ
)
に
市民
(
しみん
)
に
逢
(
あ
)
はば、
進
(
すゝ
)
んで
低聲
(
ていせい
)
に(
應
(
おう
)
)は?と
聞
(
き
)
け、
彼
(
かれ
)
の
變
(
へん
)
ずる
顏色
(
がんしよく
)
は
口
(
くち
)
より
先
(
さき
)
に
答
(
こたへ
)
をなさむ。
蛇くひ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
戀
(
こひ
)
しい、
懷
(
なつか
)
しい、ヂュリエット、
何
(
なん
)
として
今尚
(
いまな
)
ほ
斯
(
か
)
うも
艶麗
(
あてやか
)
ぢゃ?
若
(
も
)
しや
形
(
かたち
)
のない
死神
(
しにがみ
)
が
卿
(
そなた
)
の
色香
(
いろか
)
に
迷
(
まよ
)
うて、あの
骨
(
ほね
)
ばかりの
怪物
(
くわいぶつ
)
めが、
己
(
おの
)
が
嬖妾
(
おもひもの
)
にしようために
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
▼ もっと見る
彼等
(
かれら
)
は
直
(
たゞ
)
ちにグリフォン(
鷲頭獅身
(
しうとうしゝん
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
)の
所
(
ところ
)
へ
來
(
き
)
て、
日向
(
ひなた
)
ぽつこしながら
寢込
(
ねこ
)
んで
了
(
しま
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
その
時
(
とき
)
、
黒装束
(
くろせうぞく
)
に
覆面
(
ふくめん
)
した
怪物
(
くわいぶつ
)
が澤村路之助丈えと
染
(
そ
)
めぬいた
幕
(
まく
)
の
裏
(
うら
)
からあらはれいでヽ
赤
(
あか
)
い
毛布
(
けつと
)
をたれて、
姫君
(
ひめぎみ
)
の
死骸
(
しがい
)
をば
金泥
(
きんでい
)
の
襖
(
ふすま
)
のうらへと
掃
(
は
)
いていつてしまつた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「朝つぱらから
惚氣
(
のろけ
)
の賣り込みかい、道理で近頃は姿を見せないと思つたよ。ところで相手は誰だ、横町の
師匠
(
ししやう
)
か、
羅生門河岸
(
らしやうもんがし
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
か、それとも煮賣屋のお勘子か——」
銭形平次捕物控:157 娘の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
山百合のマルタゴン、
何
(
なん
)
百となく頭を
上
(
あ
)
げて、強い
薫
(
かをり
)
を放つ
怪物
(
くわいぶつ
)
、
淺藍色
(
うすあゐいろ
)
の
多頭
(
たとう
)
の
大蛇
(
おろち
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
ローマネスク、ゴシツク
時代
(
じだい
)
になると、
餘程
(
よほど
)
進歩
(
しんぽ
)
して一の
纏
(
まと
)
まつたものが
出來
(
でき
)
て
來
(
き
)
た。
例
(
たと
)
へば
巴里
(
ぱり
)
のノートルダムの
寺塔
(
じたふ
)
の
有名
(
いうめい
)
な
怪物
(
くわいぶつ
)
は
繼合物
(
つぎあはせもの
)
ではなくて
立派
(
りつぱ
)
に
纏
(
まと
)
まつた
創作
(
さうさく
)
になつて
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
颯
(
さつ
)
とばかり
雪
(
ゆき
)
をまいて、ばつさり
飛込
(
とびこ
)
んだ
一個
(
いつこ
)
の
怪物
(
くわいぶつ
)
。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“怪物”の意味
《名詞》
得体の知れないまた怖い生き物。化け物。
(比喩的)能力が飛びぬけて優れている人。
(出典:Wiktionary)
怪
常用漢字
中学
部首:⼼
8画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“怪物”で始まる語句
怪物共
怪物輿論
怪物件
怪物狩
怪物談