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ねんりき
ふりがな文庫
“
念力
(
ねんりき
)” の例文
「ところが帰れぬゆえ、幽霊の
念力
(
ねんりき
)
は広大なものでござるよ。二万四千石とやらのそのお顔、時折りは鏡にうつして御覧召されるかな」
旗本退屈男:10 第十話 幽霊を買った退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
念力
(
ねんりき
)
は
無論
(
むろん
)
大切
(
たいせつ
)
で、
念力
(
ねんりき
)
なしには
小雨
(
こさめ
)
一
(
ひと
)
つ
降
(
ふ
)
らせることもできぬが、しかしその
念力
(
ねんりき
)
は、
何
(
なに
)
は
措
(
お
)
いても
自然
(
しぜん
)
の
法則
(
さだめ
)
に
協
(
かな
)
うことが
肝要
(
かんよう
)
じゃ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「とうとう私の
念力
(
ねんりき
)
が届いた。東京はもう見渡す限り、
人気
(
ひとけ
)
のない森に変っている。きっと今に
金
(
きん
)
さんにも、遇う事が出来るのに違いない。」
奇怪な再会
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
漸
(
やつ
)
との
思
(
おも
)
ひ、
念力
(
ねんりき
)
で、
其
(
そ
)
の
婦
(
をんな
)
を
見
(
み
)
ました
時
(
とき
)
は、
絹絲
(
きぬいと
)
も、むれて、ほろ/\と
切
(
き
)
れて
消
(
き
)
えさうに、なよ/\として、
唯
(
たゞ
)
うつむいて
居
(
ゐ
)
たのであります。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
多時
(
しばらく
)
門
(
かど
)
に居て動かざるは、その
妄執
(
もうしゆう
)
の
念力
(
ねんりき
)
を
籠
(
こ
)
めて夫婦を
呪
(
のろ
)
ふにあらずや、とほとほと信ぜらるるまでにお峯が夕暮の心地は
譬
(
たと
)
へん方無く悩されぬ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
この方は一層不思議なもので、密封した写真
乾板
(
かんぱん
)
に色々な字だの図形だのを、
念力
(
ねんりき
)
で感光させるというのである。
千里眼その他
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
自分から見ると、兄のこの問には
冒
(
おか
)
すべからざる強味が
籠
(
こも
)
っていた。それが一種の
念力
(
ねんりき
)
のように自分には響いた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
泰二君が書類をぬすみだしますと、博士はその眼光をいっそうするどくし、催眠術の
念力
(
ねんりき
)
を強めて、泰二君に窓の外へ逃げだすようにと、無言の命令を伝えたのです。
妖怪博士
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
それが集まって一つの大きなお
助
(
たす
)
けになるとまで考えることもできず、むしろ
念力
(
ねんりき
)
の分散に帰することはわかっているはずで、言わばただ一つのまじないだから試みにそうしてみる
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
滅前
(
めつぜん
)
の一
燦
(
さん
)
、おそろしい
念力
(
ねんりき
)
で
対手
(
あいて
)
の腕くびへ歯を立てる。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
も
徹
(
とほ
)
す
念力
(
ねんりき
)
の岩手の村や四日市見上る方は富士の峯
夫
(
をつと
)
の
命
(
いのち
)
取止
(
とりとめ
)
て
鶴芝
(
つるしば
)
龜芝青々と
齡
(
よはひ
)
ぞ永く打續き麓の
裾野
(
すその
)
末廣く天神山や馬場川口
柴橋
(
しばはし
)
大宮
木綿島
(
もめんじま
)
吉原
驛
(
じゆく
)
も打過て
日脚
(
ひあし
)
も永き
畷道
(
なはてみち
)
未刻
(
ひつじ
)
下
(
さが
)
りに來懸たり斯る折から遙か彼方より露拂ひ右左に立下に/\笠を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
女の
念力
(
ねんりき
)
おさんだいしよさま
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
相手
(
あいて
)
なしに
妊娠
(
にんしん
)
しないことはよく
判
(
わか
)
って
居
(
お
)
りますので、
不取敢
(
とりあえず
)
私
(
わたくし
)
は
念力
(
ねんりき
)
をこめて、あの
若者
(
わかもの
)
を
三崎
(
みさき
)
の
方
(
ほう
)
へ
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せることに
致
(
いた
)
しました……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
すると
念力
(
ねんりき
)
の通じたように、見る見る島の影が浮び出した。中央に一座の山の聳えた、
円錐
(
えんすい
)
に近い島の影である。しかし大体の
輪郭
(
りんかく
)
のほかは
生憎
(
あいにく
)
何もはっきりとは見えない。
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と言ひも
敢
(
あ
)
へず
煙管
(
きせる
)
を取りて、彼は貫一の
横膝
(
よこひざ
)
をば或る
念力
(
ねんりき
)
強く
痛
(
したた
)
か推したり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
幸
(
さいわ
)
いにも
私
(
わたくし
)
の
念力
(
ねんりき
)
が
届
(
とど
)
き、
男
(
おとこ
)
はやがて
実家
(
さと
)
から
脱
(
ぬ
)
け
出
(
だ
)
して、ちょいちょい
三崎
(
みさき
)
の
女
(
おんな
)
の
許
(
もと
)
へ
近
(
ちか
)
づくようになりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
“念力”の意味
《名詞》
一念を込め発する精神の力。
(仏教)五力のひとつで憶念の作用として得られる他の障害に抗する力。
(超科学)意思の力だけで物体を動かす能力。サイコキネシス。
(出典:Wiktionary)
“念力”の解説
念力(ねんりき、en: psychokinesis)とは、超能力の一つで、意思の力だけで物体を動かす能力のこと。念動力(ねんどうりょく)、観念動力(かんねんどうりょく)とも言う。英語の略称を使いPK(ピーケー)と呼ぶこともある。
(出典:Wikipedia)
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“念”で始まる語句
念
念珠
念仏
念入
念誦
念頭
念佛
念慮
念晴
念願