“円錐”のいろいろな読み方と例文
旧字:圓錐
読み方割合
えんすい75.0%
コーン25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
隙間すきま風が当たるのを恐れてどこででも寒そうに帽子をかぶっていたが、その帽子をぬぐと、円錐えんすい形の赤い小さな禿頭はげあたまが現われた。クリストフと弟たちはそれを面白がった。
すると念力ねんりきの通じたように、見る見る島の影が浮び出した。中央に一座の山の聳えた、円錐えんすいに近い島の影である。しかし大体の輪郭りんかくのほかは生憎あいにく何もはっきりとは見えない。
不思議な島 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
観測所から頂上までのちょうど半分くらいのところに、赤噴火丘(レッド・シンダーコーン)という円錐コーンがある。
黒い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
ところで、このマシーフから峯が二つ立ち上っている、その高い方が大アララットで、高さ一万七千呎——「大きな、肩幅の広い塊で、円錐コーンと呼ぶよりも寧ろ円屋根ドームと言いたい」
可愛い山 (新字新仮名) / 石川欣一(著)