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円錐
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えんすい
ふりがな文庫
“
円錐
(
えんすい
)” の例文
旧字:
圓錐
隙間
(
すきま
)
風が当たるのを恐れてどこででも寒そうに帽子をかぶっていたが、その帽子をぬぐと、
円錐
(
えんすい
)
形の赤い小さな
禿頭
(
はげあたま
)
が現われた。クリストフと弟たちはそれを面白がった。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
すると
念力
(
ねんりき
)
の通じたように、見る見る島の影が浮び出した。中央に一座の山の聳えた、
円錐
(
えんすい
)
に近い島の影である。しかし大体の
輪郭
(
りんかく
)
のほかは
生憎
(
あいにく
)
何もはっきりとは見えない。
不思議な島
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
素破
(
すわ
)
こそというので、客席から割れるような拍手が起った。客席の
灯火
(
あかり
)
がやや暗くなり、それと代って天井から強烈なスポット・ライトが美しい
円錐
(
えんすい
)
を描きながら降って来た。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
揺すり動かし砕き去ろうとする狂瀾怒濤に抗して、不滅を叫ぶ興奮から岩礁はいやが上にも情熱の火を燃やす。
遠空
(
とおぞら
)
にかすむ火山の
円錐
(
えんすい
)
がこの死闘を静かに見おろして煙を
噴
(
ふ
)
く。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
円錐
(
えんすい
)
形の、
尻
(
しり
)
の
尖
(
とが
)
った大きな柹であるが、真っ赤に熟し切って
半透明
(
はんとうめい
)
になった果実は、あたかもゴムの
袋
(
ふくろ
)
のごとく
膨
(
ふく
)
らんでぶくぶくしながら、日に
透
(
す
)
かすと
琅玕
(
ろうかん
)
の
珠
(
たま
)
のように美しい。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
宇賀長者の
邸跡
(
やしきあと
)
としては、今、
吾川郡
(
あがわぐん
)
浦戸村の南になった
外海
(
がいかい
)
に沿うた松原に、宇賀神社と云う
村社
(
そんしゃ
)
がある。その村社の
背後
(
うしろ
)
には古墳らしい
円錐
(
えんすい
)
形の
小丘
(
しょうきゅう
)
もある。土地の人は
之
(
これ
)
を
糠塚様
(
ぬかづかさま
)
と云っている。
宇賀長者物語
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
時としてはその境地が、鶴見には
八幡
(
やわた
)
の
藪
(
やぶ
)
のようにも見える。鴎外はそこで
円錐
(
えんすい
)
の立方積を出す公式をひとりで盛んに講釈している。結局人を煙に巻いているのではなかろうか。それも好い。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
円
常用漢字
小1
部首:⼌
4画
錐
漢検準1級
部首:⾦
16画
“円錐”で始まる語句
円錐形
円錐体
円錐型
円錐状
円錐火山