学生がくせい)” の例文
旧字:學生
鳥屋とりやまえに、二人ふたり学生がくせいって、ちょっとそのさまてゆきすぎました。子供こどもは、「なんというむごたらしいことだろう。」と、おもいました。
あらしの前の木と鳥の会話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さうたづねかけながら、おくさんは女学生がくせいらしさのまだ十分にぬけきらない若々わか/\しいひとみを青木さんにげかけた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
慶応義塾けいおうぎじゅくのわかい学生がくせいたちは、ふるい十九世紀せいきをおくり、あたらしい二十世紀せいきをむかえるために、一九〇〇ねん十二がつ三十一にち、にぎやかなかいをひらきました。
途中とちゆうより、としておうらで、二人ふたり結婚けつこんないまへから、ちぎりをはした少年せうねん学生がくせい一人ひとりある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かる瀟洒せうしや夜会服やかいふくたのや、裾模様すそもよう盛装せいそうをしたのや、そのなかにはまたタキシイドのわか紳士しんしに、制服せいふくをつけた学生がくせい、それに子供こともたちもすくなくなかつた。軍服姿ぐんぷくすがたもちらほらえた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
土手どてかげに二人来りてひかりむ一人はわれの教ふる学生がくせい
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
学生がくせいづれの七人しちにん
かさぬ宿 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
きんさんが、正直しょうじきで、いいひとなものだから、みせには、いつもおきゃくがありました。故郷こきょうひとともともだちができれば、また学生がくせいさんにもともだちができました。
春風の吹く町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
秀吉ひできちは、いったから流行歌りゅうこうか楽譜がくふや、歌手かしゅまえをおぼえるのに一苦労ひとくろうでした。制帽せいぼうをかぶった二、三にん学生がくせいが、みせまえって、はなしをしていました。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこへかくぼうをかぶった、学生がくせいさんがやってきて、じょうずに、ポン、ポンたばこをうちおとしたのだ。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あたりにしてやって、一にちに二みずをやればいいですか?」と、大学生だいがくせいは、きいていました。なんというのつく学生がくせいだろうと、アネモネはおもいました。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼく洋画ようがたいのですが、叔父おじさんもごらんなさいませんか。」と、学生がくせいは、いいました。
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、学生がくせいさんはふりかえって、『おじいさんしんぱいしなさんな、ぼくは、一つだけもらって、あとはおいてゆきますよ。こうしてあそぶのは、今夜こんやだけですからね。』
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、自分じぶんも、学生がくせいうしろについて、ゆきかかりますと、学生がくせいが、はなしをしていました。
あらしの前の木と鳥の会話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、ちちが、まだ学生がくせい時分じぶん、ゆきするまち古道具屋ふるどうぐやに、この時計とけいが、かざってあったのをつけて、いい時計とけいおもい、ほしくてたまらず、とうとうったということです。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学生がくせいたちは、いわゆる芸術家げいじゅつかを、芸者げいしゃかなどのように、品定しなさだめしているのでした。
しいたげられた天才 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学生がくせいは、美術館びじゅつかんに、いまひらかれている洋画ようが展覧会てんらんかいたいとおもったのです。
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
さっきから、そばでていた、角帽かくぼうかぶった学生がくせいらしい青年せいねんが、いいました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
わしは、おどろいて、『えっ、今夜こんやだけ。』とたずねると、『ぼくは飛行兵ひこうへい志願しがんしたので、あす南方なんぽう出発しゅっぱつするのです。』といったが、たぶん、あの学生がくせいさんはかえってこまいとおもったのさ。
新しい町 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ねえ、叔父おじさん、上野うえのへまいりましょう。」と、学生がくせいがいいました。
町の真理 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学生がくせいは、乱暴らんぼうにも、まだえきらない、あたたかなおはなにかけながら
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
元気げんきがなくなったな。」と、学生がくせいは、ひとごとをしました。
花と人の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あの学生がくせいさんは、きょうも野球やきゅうをやっているかな。」
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)