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角帽
読み方 | 割合 |
かくぼう | 80.0% |
かくばう | 20.0% |
初子と
辰子とを載せた
上野行の電車は、半面に春の夕日を帯びて、静に
停留場から動き出した。
俊助はちょいと
角帽をとって、窓の内の
吊皮にすがっている二人の女に
会釈をした。
さっきから、そばで
見ていた、
角帽を
被った
学生らしい
青年が、いいました。
インキの
壺を、ふらここの
如くに
振つて、
金釦にひしやげた
角帽、かまひつけぬ
風で、
薄髯も
剃らず
遣放しな、
威勢の
可い、
大學生がづか/\と
入つて
來た。