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『かさぬ宿』
ふりがな文庫
『
かさぬ宿
(
かさぬやど
)
』
五里の青野に行き暮れて、 山下街の片門に、 いかで一夜の宿乞ふと 都のなまり、——うらわかき 学生づれの七人は 手にこそしたれ、百合の花。 家の下部が、老い屈み、 嗄れごゑに、竹箒 とる手とどめて物いへば、 二室へだてし簾障子の 奥に乳母よ …
著者
末吉安持
ジャンル
文学 > 日本文学 > 詩歌
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約1分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
嗄
(
しはが
)
老
(
お
)
家
(
や
)
里
(
り
)
竹箒
(
たけばうき
)
屈
(
かゞ
)
宿
(
やど
)
青野
(
あをの
)
都
(
みやこ
)
與
(
あた
)
片門
(
かたかど
)
一夜
(
ひとよ
)
学生
(
がくせい
)
二室
(
ふたま
)
乳母
(
うば
)
下部
(
しもべ
)
七人
(
しちにん
)