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めしもの
ふりがな文庫
“
召物
(
めしもの
)” の例文
「先日のお
召物
(
めしもの
)
を仕立直してまいりました。あちらへ置いてまいりましょう。ついでにお茶でも入れてまいりましょうか。」
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
恭助
(
あるじ
)
は
太
(
いた
)
く
疲
(
つか
)
れて
禮服
(
れいふく
)
ぬぎも
敢
(
あ
)
へず
横
(
よこ
)
に
成
(
な
)
るを、あれ
貴郎
(
あなた
)
お
召物
(
めしもの
)
だけはお
替
(
か
)
へ
遊
(
あそ
)
ばせ、
夫
(
そ
)
れではいけませぬと
羽織
(
はをり
)
をぬがせて、
帶
(
おび
)
をも
奧
(
おく
)
さま
手
(
て
)
づから
解
(
と
)
きて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
すると
大山守命
(
おおやまもりのみこと
)
は、おひきつれになった兵士を、こっそりそこいらへ
隠
(
かく
)
れさせておおきになり、ご自分は、よろいの上へ、さりげなく、ただのお
召物
(
めしもの
)
をめして
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
と云うと、いつもはお
召縮緬
(
めしちりめん
)
の
召物
(
めしもの
)
だが、今日は渋いお
装
(
なり
)
をして見せようと思ってと、又モヤ/\として
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
すると妻君
箪笥
(
たんす
)
の
抽斗
(
ひきだし
)
から料理屋の受取書を出して、これは先日
貴郎
(
あなた
)
のお
召物
(
めしもの
)
を
畳
(
たた
)
んだ時
袂
(
たもと
)
から落ちましたが料理代の外に芸者の
玉代
(
ぎょくだい
)
と祝儀立替二円と書いてあります。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
▼ もっと見る
お
顔
(
かお
)
はどちらかといえば
円顔
(
まるがお
)
、
見
(
み
)
るからに
大
(
たい
)
そうお
陽気
(
ようき
)
で、お
召物
(
めしもの
)
などはいつも
思
(
おも
)
い
切
(
き
)
った
華美造
(
はでつく
)
り、
丁度
(
ちょうど
)
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
が一
時
(
じ
)
にぱっと
咲
(
さ
)
き
出
(
い
)
でたというような
趣
(
おもむき
)
がございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「お前、この方の外套とお
召物
(
めしもの
)
をあちらへ持って行ってね、
先
(
ま
)
ず初めに、亡くなった旦那様によくそうしてあげたように、火で乾かしてから、刷毛をかけて、はたいておくんだよ。」
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「
夫人
(
おくさん
)
、
夫人
(
おくさん
)
。ああ好い夫人だ。お美しいお顔だ、お立派なお
召物
(
めしもの
)
だ。」
モルガンお雪
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
それで皇子も、わざわざお
召物
(
めしもの
)
の下へよろいをお着こみになりました。そして
弓矢
(
ゆみや
)
を取っておうまを
召
(
め
)
すなり、大急ぎで
王
(
みこ
)
のあとを追ってお出かけになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
此方
(
こちら
)
の
家
(
うち
)
は貴方のお家より、
余程
(
よっぽど
)
大尽
(
だいじん
)
ですから、
召物
(
めしもの
)
でもお腰のものでも結構なのが沢山ありますよ
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
お
召物
(
めしもの
)
が
濡
(
ぬ
)
れますと
言
(
い
)
ふを、いゝさ
先
(
まづ
)
させて
見
(
み
)
てくれとて
氷嚢
(
こほりぶくろ
)
の
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
いて
水
(
みづ
)
を
搾
(
しぼ
)
り
出
(
だ
)
す
手振
(
てぶ
)
りの
無器用
(
ぶきよう
)
さ、
雪
(
ゆき
)
や
少
(
すこ
)
しはお
解
(
わか
)
りか、
兄樣
(
にいさん
)
が
頭
(
つむり
)
を
冷
(
ひや
)
して
下
(
くだ
)
さるのですよとて
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
召物
(
めしもの
)
は白い
上布
(
かたびら
)
であらい
絣
(
がすり
)
がありました。
大塚楠緒子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
大郎女
(
おおいらつめ
)
は
世
(
よ
)
にまれなお美しい方で、そのきれいなおからだの光がお
召物
(
めしもの
)
までも通して光っていたほどでしたので、またの名を
衣通郎女
(
そとおしのいらつめ
)
と
呼
(
よ
)
ばれていらっしゃいました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
左
(
さ
)
のみ
珍
(
めづ
)
らしいとは
思
(
おも
)
ひませぬけれど
出際
(
でぎは
)
に
召物
(
めしもの
)
の
揃
(
そろ
)
へかたが
惡
(
わる
)
いとて
如何
(
いか
)
ほど
詫
(
わ
)
びても
聞入
(
きゝい
)
れがなく、
其品
(
それ
)
をば
脱
(
ぬ
)
いで
擲
(
たゝ
)
きつけて、
御自身
(
ごじゝん
)
洋服
(
ようふく
)
にめしかへて、
吁
(
あゝ
)
、
私位
(
わしぐらゐ
)
不仕合
(
ふしあはせ
)
の
人間
(
にんげん
)
はあるまい
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
婆「大丈夫でございますよ、
序
(
つい
)
でに
召物
(
めしもの
)
もお着せ申しましょうか」
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
國「源さまこの
印籠
(
いんろう
)
をお
提
(
さ
)
げなさいよ、この
召物
(
めしもの
)
を召せ」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
召
常用漢字
中学
部首:⼝
5画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“召”で始まる語句
召
召使
召捕
召上
召仕
召抱
召食
召縮緬
召集
召出