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剃
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そり
ふりがな文庫
“
剃
(
そり
)” の例文
其方
(
そちら
)
に
思
(
おも
)
ひ
寄
(
より
)
もあらば
言
(
い
)
つて
見
(
み
)
て
呉
(
く
)
れとてくる/\と
剃
(
そり
)
たる
頭
(
つむり
)
を
撫
(
な
)
でゝ
思案
(
しあん
)
に
能
(
あた
)
はぬ
風情
(
ふぜい
)
、はあ/\と
聞
(
きゝ
)
居
(
ゐ
)
る
人
(
ひと
)
は
詞
(
ことば
)
は
無
(
な
)
くて
諸共
(
もろとも
)
に
溜息
(
ためいき
)
なり。
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此上のねがひには此くろかみを
剃
(
そり
)
こぼして玉はれかし、あな
悲哉
(
かなしや
)
とて、
㒵
(
かほ
)
に袖をあてゝさめ/″\と
泣
(
なき
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ヂヂッ毛とおやっこさんをつけていた(ヂヂッ毛は
頸
(
えり
)
のボンノクボに少々ばかり
剃
(
そり
)
残してある
愛敬毛
(
あいきょうけ
)
、おやっこさんは耳の前のところに剃り残したこれも愛敬毛)
旧聞日本橋:02 町の構成
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
これが手前の改心の証拠、何うか恐入りまするが、
明日
(
みょうにち
)
夕景、手前
隠家
(
かくれが
)
まで御尊来下さりますれば有難いことで、申すまでもなく
頭髪
(
あたま
)
を
剃
(
そり
)
こぼち、墨の
法衣
(
ころも
)
を着て
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
剃
(
そり
)
は安全
髪剃
(
かみそり
)
だから
仕
(
し
)
まつがいい。大工がかんなをかけるようにスースーと
髭
(
ひげ
)
をそる。いい心持だ。
倫敦消息
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
決し
在所
(
ざいしよ
)
の永正寺と云
尼寺
(
あまでら
)
へ入
翠
(
みどり
)
の
黒髮
(
くろかみ
)
を
剃
(
そり
)
て
念佛
(
ねんぶつ
)
三
昧
(
まい
)
に
生涯
(
しやうがい
)
を
送
(
おく
)
りし事こそ
殊勝
(
しゆしよう
)
なれ
然
(
され
)
ば長庵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すこしむっとして顔を
赭
(
あか
)
くして
除
(
よ
)
けて通って行く加奈子の横顔から断髪の頸筋の青い
剃
(
そり
)
あとを珍らしそうに見詰め何かはやり唄をうたい
乍
(
なが
)
ら、腰で唄の調子を取りながら暫く立止まっている。
豆腐買い
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
其方
(
そちら
)
に思ひ
寄
(
より
)
も有あらば言つて見てくれとてくるくると
剃
(
そり
)
たる
頭
(
つむり
)
を撫でて思案に
能
(
あた
)
はぬ風情、はあはあと聞ゐる人も詞は無くて
諸共
(
もろとも
)
に
溜息
(
ためいき
)
なり。
うつせみ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
あ
)
の時に斯ういう事をしたから其の報いだと諦め、
漸々
(
よう/\
)
改心をしましたのさ、仕方がないから
頭髪
(
あたま
)
を
剃
(
そり
)
こかし破れ衣を古着屋で買ってね、方々托鉢して歩いて居る
中
(
うち
)
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
座敷はまだ掃除が出来ているか、いないかであったが、自分で飛び出す必要もないと思ったから、急ぎもせずに、いつもの通り、髪を分けて
剃
(
そり
)
を
中
(
あて
)
て、悠々と茶の間へ帰った。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
少しく
覺
(
おぼ
)
え殊に遊ぶ
隙
(
ひま
)
なければ給金其他
病家
(
びやうか
)
へ
代脈
(
だいみやく
)
の
供
(
とも
)
などに行し時
貰
(
もら
)
ひたる金を少しく
溜
(
たま
)
りたるより武田に
暇
(
いとま
)
を
貰
(
もら
)
ひ
直
(
すぐ
)
に
天窓
(
あたま
)
を
剃
(
そり
)
て
坊主
(
ばうず
)
となり麹町三丁目の
裏店
(
うらだな
)
を借て
世帶
(
せたい
)
をもち醫師
渡世
(
とせい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何うもたって
私
(
わし
)
は忘れはせんぜ、お前
此処
(
こゝ
)
へ来ると
直
(
す
)
ぐ知れた、若いうち惚れたから知れるも道理、私は頭ア
剃
(
そり
)
こかして此の宗慈寺へ直って、住職して
最
(
も
)
う九年じゃアが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
座敷はまだ掃除が出来てゐるか、ゐないかであつたが、自分で飛び
出
(
だ
)
す必要もないと思つたから、急ぎもせずに、いつもの通り、
髪
(
かみ
)
を分けて
剃
(
そり
)
を
中
(
あて
)
て、悠々と茶の間へ
帰
(
かへ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「よく痛くなる
髭
(
ひげ
)
だね。髭が
硬過
(
こわす
)
ぎるからだ。旦那の髭じゃ、三日に一度は是非
剃
(
そり
)
を当てなくっちゃ駄目ですぜ。わっしの剃で痛けりゃ、どこへ行ったって、我慢出来っこねえ」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
頭を刈る時にも厭がって年を
老
(
と
)
った人などが「何うか切りたく無い、切るくらいなら、
寧
(
いっ
)
そぐり/\と
剃
(
そり
)
こぽって坊主になった方が
善
(
よ
)
かろう」それを取ッ
攫
(
つか
)
まえて無理に切るなぞという
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
昨夜
(
さくや
)
粥河圖書御面会後立帰りまして承わりました、実に貴公さまのような義侠のお心掛のお方はない、実に何うも
忝
(
かたじけ
)
ない御教訓であったと粥河圖書感涙を流してな、
今日
(
こんにち
)
は
頭髪
(
あたま
)
を
剃
(
そり
)
こぼち
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此処なれば決して知れる気遣いは有るまい、
汝
(
てまえ
)
も
剃
(
そり
)
たて頭では青過ぎて目に立つから、少し毛の生えるまでは此処にいよう、只少し
足溜
(
あしだま
)
りの手当さえすれば宜い、
併
(
しか
)
し此処には食い物が無いが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
□□□□私の云う事を
肯
(
き
)
いてくだされば、衣も棄て
珠数
(
じゅず
)
を切り、生えかゝった
月代
(
さかやき
)
を幸いに一つ
竈
(
べッつい
)
とやらに前を
剃
(
そり
)
こぼって、お前の供をして
美作国
(
みまさかのくに
)
まで送って上げ、
敵
(
かたき
)
を討つような話も聞いたが
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
剃
漢検準1級
部首:⼑
9画
“剃”を含む語句
剃刀
剃髪
中剃
逆剃
髪剃
下剃
剃立
剃落
毛剃
髯剃
剃痕
剃手
剃附
剃杭
香剃
髮剃
剃髮
髭剃
剃跡
毛剃九右衛門
...