“下剃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
したぞり80.0%
したぞ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はじめての室内へ入って来て、櫛箱と、剃刀と、それから、なおよく見給え、ちゃんと下剃したぞりを濡らすためのお湯まで汲みそろえてある。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
手前ことはね、おい、御当所日本橋は人形町通よ、赤煉瓦の学校裏、紋床に役介やっかいになっている下剃したぞりの愛吉てえ、しがねえものよ。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
半次は床屋の下剃したぞりで二十三、助七は質屋の手代で二十七、どちらも若くて無分別で、水本賀奈女のあやつあやしい糸のまに/\、平次の所謂いはゆる魔のさした案山子かゝしのやうに踊つてゐた仲間です。
半次は床屋の下剃したぞりで二十三、助七は質屋の手代で二十七、どちらも若くて無分別で、水本賀奈女の操るあやしい糸のまにまに、平次のいわゆる魔のさした案山子かかしのように踊っていた仲間です。