“逆剃”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さかずり33.3%
さかぞ33.3%
さかぞり33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わっち癇性かんしょうでね、どうも、こうやって、逆剃さかずりをかけて、一本一本ひげの穴を掘らなくっちゃ、気が済まねえんだから、——なあに今時いまどきの職人なあ、るんじゃねえ、でるんだ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
上手じょうずな亭主が丁寧に逆剃さかぞりまでしてくれてほとんどその剃刀を感じなかったほどの仕事を味わったあとで、いささかほおは冷たいというふうに。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そのとき、ふと嘉三郎は、昨日、頬髭ほおひげ逆剃さかぞりをしていないのに気がついた。彼は髭を捻りながら立ち上がった。
栗の花の咲くころ (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)